本ブログではインバウンド(訪日外国人)ビジネスだけでなく企業接待や留学生対応で英語案内が必要ながら、多忙で情報収集に中々時間をかけられない方々の為に、すぐに使える情報をわかりやすく解説しています。
今回は《インバウンドの視点!簡単英語で通訳ガイド案内シリーズ》の《兼六園❻唐崎松(からさきのまつ)》です。このシリーズでは、インバウンドを色々な場所へご案内する際に、目の前の風景に視線を奪われているインバウンドに極力思考の負担をかけないよう、よりわかりやすい簡単表現を目指してご紹介しています。もし今回表現についての背景知識を確認されたい場合は、本編ブログ『《兼六園》わかりやすく解説』ブログの❻唐崎松(からさきのまつ)』をご参照ください。
6.唐崎松(からさきのまつ)
池の手前の松の前を通って素直に’これは何?’と思われる多くのインバウンドを想定して、一部には本編ブログからの表現もありますが、下記にオススメ例ご紹介します。いつも通り、日本語で言えないことは英語でも言えませんので、日英の順番です。また、雑踏の中を歩きながらでも理解できる、よりシンブルな表現を目指すのもいつも通りです。
正面から見て
そもそも何?(What?)
👉ネットでよく見る定番の日本庭園の松の数々、その中のこれが何だと言うの?と顔に出ていた場合の無難なコメント例として。今回はかなり会話調を意識しています。
- この庭園では、このように枝を支えられた大きな老松は他にもありますが、この松は遠方から取り寄せられた種から育てた著名な黒松なのです。
- In this garden, you’ll find other large, ancient pine trees with branches supported just like this one. However, this particular tree is a striking black pine, grown from a seed imported from a distant place.
- 当時の領主は異種の黒松を加えることで庭に変化を付けて、あなた方のような招待客を驚かせたかったのですが、驚きましたか?
- Back in the day, the lords wanted to introduce some variety to the garden by planting this unique black pine species, aiming to surprise their esteemed guests, much like yourselves. So, I must ask, did it indeed surprise you?
説明パネルを見て
何て書いてある?(What?)
👉唐崎の松と説明パネルの位置が微妙なので、たまに聞かれることがあった場合のコメント例です。日本人でも見ただけでは、この松の意味がわかないので、このパネルで良いわけですが、日本人の考え方に興味のあるインバウンド向けに、看板記載の他に少しひとひねりしてみました。ここでも固有名詞は極力控えています。
- この種を取り寄せた領主の名前が書かれてますが、サムライ時代の終わりに近づき、一族の栄華の証としてこの立派な松を残したかったのかもしれませんね。
- It mentions the name of the lord who commissioned this particular species. As the Samurai era was drawing to a close, he probably wished to leave behind this magnificent pine tree as a testament to his family’s glory.
- この松の木の種は日本最大の湖(琵琶湖)の側の松の名所からきたとありますが、サムライも結局有名ブランドに弱かったんですね。
- It’s noted that the seed for this tree came from the famous pine trees located near Japan’s largest lake, Lake Biwa. After all, even the Samurai were not immune to the allure of established legacies.
御礼🔶後書き
🔶今回も最後まで読んで頂き大変ありがとうございます。もし何かご意見やリクエストございましたらお気軽に『Help Desk』にてお声がけくださいませ。Gold🔶
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