A級演習用♦日本酒と清酒どう違う?酒税法と製造法の定義!英語説明術の基礎固め#通訳ガイドも活用

日本の食

 本ブログではインバウンド(訪日外国人)ビジネスだけでなく企業接待や留学生対応等で英語説明が必要ながら多忙で情報収集に中々時間をかけられない方々の為にすぐに使える情報をわかりやすく解説しています。👉今回は日本酒未経験のインバウンドへ《日本酒の種類》を極力専門用語を使わず簡単に英語説明をする為に身に着けておきたい基本知識の演習用ブログです。

 本テーマは本編ブログ『日本酒の種類!インバウンドへの英語説明』の『1基本知識』パートの派生ブログ『英語説明用演習音声ツール』ですが、今回は基本レベルなのでA級者用(日→英の対応が必要な方)向けツールとしました。

前書き:『演習音声ツール』について

 このシリーズは音声合成音を使った英語案内の為の演習ツールです。ご自分の好みと必要度に合わせて目次からピンポイントでお試しください。汎用性も考慮された《Glossaries:用語集》もご活用ください。👉《補足》本ブログの演習ツールは4タイプ(A~D)ありますが、今回はDタイプ(4モデル)を使用しています。ツールについて詳細確認されたい場合は別途『演習ツール』ご参照ください。

《Dツール:取り急ぎ”英語”説明の為の簡易ツール》

  • D1:日英確認用:『日本語』と”英語”対訳の音声ファイル
    • 文単位で日本語の後に英訳が續きますので、内容の確認ができます。
  • D2:口頭即訳用:『日本語』音声ファイルのみ(ポーズの間に英訳)
    • 各文の日本語の後はポーズになっていますので、その間に英訳できます。
  • D3:リピーティング用:”英語”音声ファイルのみ(ポーズ無し)
    • 英語音声のみが(ポーズなく)続きますので復唱ができます。
  • D4:内容チェック用:”英語”のみ(低速版:or同通演習用)
    • 英語音声のみ(ポーズなし)低速版で原文確認と復唱or同時通訳演習もできます。

1.基本知識:《日本酒の種類》について

 ここでは本編ブログの目的に沿い12文の各紹介表現をそのまま演習します。また12文と長いですがツール数を抑えるため、音声ツールは1本に纏めています。原文は日英の順で各章の最後に置いています。

Glossalies:用語集

本文用:いつも通り、音声は❶日英の確認❷英語のチェック❸日から英訳の3タイプです。

Japanese alcoholic beverages(日本の酒類)the national liquor tax law(酒税法)to undergo the ‘filtration’ process(「こす」工程を経る)brewed type, utilizing fermentation(発酵による醸造型)distilled type, involving a distillation process(蒸留工程のある蒸留型)blended type, flavored for culinary purposes(料理用の風味のある混成酒)be exclusively reserved for~(~の専用である)varied quality labeling(様々な品質表示)’Specified Name Sake,’(特定名称酒)taste indicators(味の指標)the rice grains polished off(精米した米粒) the refining process(精製工程)its distinct taste(その独特な味わい)to incorporate additional brewing alcohol( 醸造用アルコールを加える)

❶日英の確認
❷英語のチェック
❸日から英訳

D1:日英確認用:『日本語』”英語”対訳

👉文単位で日本語の後に英訳が續きますので、内容の確認ができます。

D2:口頭即訳用:『日本語』のみ(ポーズ間に英訳)

👉各文の日本語の後はポーズになっていますので、その間に英訳できます。

D3:リピーティング用:”英語”のみ(ポーズ無し)

👉英語音声のみが(ポーズなく)続きますので復唱ができます。

D4:内容チェック用:”英語”のみ(低速版:or同通演習用)

👉英語音声(ポーズなし)を低速版で復唱or同時通訳の演習ができます。速さはいつも通り、約120wpm(約85%低速版)です。

原文:日本語

  1. 日本の酒は大きく「酒税法」と「製造法」に2分類できます。
  2. 前者は主に税収を最大化したい政府の意図に応えたもので、後者は製造・販売業者の事業拡大したい戦略的意図を反映しています。
  3. 「酒税法」では「清酒」の名で広く定義され、米の使用と日本酒特有の「こす」作業工程の2条件だけあれば全て課税対象となります。
  4. 「製造法」ではアルコール発酵による「醸造酒」、蒸留工程のある「蒸留酒」、料理用の風味を付けた「混成酒」の3つに分類されます。
  5. 「醸造酒」は「日本酒」「ビール」「ワイン」、「蒸留酒」には「焼酎」「ウイスキー」、「混成酒」にはみりんが含まれます。
  6. 現在「日本酒」の名称は外国産でない日本産だけのコメと日本でだけ製造された酒に限定され、製造・販売業者のブランド戦略を反映しています。
  7. 更に各社独自の品質名称表示から消費者が混乱した時代を経て、現在は特定条件を満たした高級な「特定名称酒」とそれ以外の「普通酒」の2種の公式名に制度化されました。
  8. 「特定名称酒」は原料や製造方法の違いにより「吟醸酒」「純米酒」「本醸造酒」の3タイプあります。
  9. 更に美味しさの指標に基づき8つのタイプに分けられ、これらの種別が貼られて販売されています。
  10. 「吟醸酒」は高品質の日本酒として分類されますが、その独特な風味の為に精製工程で米粒の40%以上精米されます。
  11. 「純米酒」は白米,米麹及び水だけで作られ「本醸造酒」は独自の風味をつけるため更に醸造アルコールも加えて作られています。
  12. 店頭の日本酒ラベルには「特定名称酒」の種類が表示され、消費者は種類と販売価格で選ぶことができます。

原文:英文

  1. Japanese alcoholic beverages are categorized based on two primary factors: the national liquor tax law and manufacturing methods.
  2. The former primarily serves the government’s aim to maximize tax revenue, while the latter reflects the strategic intentions of manufacturers and distributors to expand their businesses.
  3. Under the national liquor tax law, ‘Sei-shu’ broadly refers to Japanese sake, which is all taxable under specific conditions: it must be made of rice and undergo the unique ‘filtration’ process during production.
  4. Regarding manufacturing methods, Japanese alcoholic beverages fall into three categories: brewed type, utilizing fermentation; distilled type, involving a distillation process; and blended type, flavored for culinary purposes.
  5. The brewed type encompasses sake, beer, and wine, while the distilled type includes sho-chu and whiskey; and “mixed liquor” includes mirin.
  6. Presently, the term ‘Japanese sake’ is exclusively reserved for products made only in Japan and from Japanese rice not from overseas, aligning with the manufacturers’ and distributors’ brand strategies.
  7. Moreover, following consumer confusion arising from varied quality labeling by different companies, two official names of sake were established: ‘Specified Name Sake,’ high quality type meeting specific conditions, and ‘Normal Sake,’ not meeting these conditions
  8. ‘Specified Name Sake’ is categorized into three main types—ginjo-shu, junmai-shu, and hon-jozo-shu—differing in ingredients and production methods.
  9. Additionally, they are further divided into eight types based on taste indicators and sold with these labels.
  10. Ginjo-shu is categorised as high-quality sake, with over 40% of the rice grains polished off in the refining process, essential for its distinct taste.
  11. Junmai-shu exclusively employs white rice, rice malt, and water, while ‘hon-jozo-shu’ incorporates additional brewing alcohol for a distinct flavor.
  12. Sake labels in stores show the ‘Specified Name Sake’ type, enabling consumers to choose based on type and selling price.

《ご参考》背景情報として

 本編ブログにもありますが、ご参考までに本テーマの背景情報をご紹介します。様々なサイトでも紹介されていますので、詳細にご興味あればお好みのキーワードで検索してみてください。

  1. 日本の酒類2分類:夫々の目的を反映
    • 酒税法:清酒を定義☛税収の最大化☛国税庁の産業界支援方針へ反映
      • 清酒:米+こす工程=課税対象を広く
    • 製造法:日本酒を定義☛ブランド戦略☛付加価値戦略☛税収にも貢献☛国税庁の支援獲得
      • 日本酒:日本のコメ+日本で製造=日本ブランド☛差別化で高付加価値
  2. 製造法による3分類
    • 醸造酒:日本酒、ワイン、ビール
    • 蒸留酒:ウイスキー、焼酎
    • 混合酒:みりん
  3. 品質による2分類
    • 特定名称酒3分類:特定条件を満たす
      • 吟醸酒4種:精米歩合60%以下
        • 純米型:純米大吟醸、純米吟醸
        • 醸造アルコール型:大吟醸、吟醸
      • 純米酒:醸造アルコール無しは全て
      • 本醸造酒:醸造アルコールありは全て
    • 普通酒:特定条件なし

御礼🔶あとがき

お忙しい中、今回も最後までご覧いただき大変ありがとうございました。今回テーマ含め今後も定期的にブラッシュアップして参りますので、引き続きご参照のほど宜しくお願い致します。🔶Gold

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