本ブログは観光業、企業接待、留学生対応等で英語案内が必要ながら、多忙で準備に時間をかけられない方々の為にすぐに使える情報を分かりやすく解説しています。
今回は本編ブログ『世界遺産@白川郷わかりやすく解説』の《2.白川郷(概要)>2.2 インバウンドの視点:笑いも取れるかも?>Q1 どうしてこんな村ができたのですか?》のA級者用(日→英の対応が必要な方)向け演習《Dツール》です。
👉ショートカット&リンクについて!①最初に音声で学習されたい方はそのままお進み下さい。➁最初に原文を確認されたい方は【原文:英日】へ。③本編ブログを参照されたい方は『白川郷わかりやすく解説』へ。④音声ツールの概要を参照されたい方は『演習ツール』まで!
2.白川郷(概要)
”About Shirakawa-go(Overview)”
2.2 インバウンドの視点:笑いも取れるかも?説明例
Q1 どうしてこんな村ができたのですか?
“How did such a village come to be?”
Dツール:”日⇒英”演習簡易ツール
本ブログ同様、全12文は前半の真面目パート(1-8)と後半のおふざけパート(9-12)の2ファイル構成になっています。また日本語だけ演習向けに(不自然にならない範囲で日英の語順を合わせる様に)編集しています。
D1:日英確認用:『日本語』”英語”対訳
👉文単位で日本語の後に英訳が續きますので、内容の確認ができます。
D2:口頭即訳用:『日本語』のみ(ポーズ間に英訳)
👉各日本語文の後はポーズになっていますので、その間に英訳できます。
D3:リピーティング用:”英語”のみ(ポーズ無し)
👉英語音声のみが(ポーズなく)続きますので復唱ができます。
D4:内容チェック用:”英語”のみ(低速版:or同通演習用)
👉英語音声(ポーズなし)を低速版で復唱or同時通訳の演習ができます。速さはいつも通り、約120wpm(約85%低速版)です。
【原文:日英】
《日本語》
- 元々、日本にはこの様な家の集落は他にも結構あったそうです。
- 合掌造りの様な建物の設計思想は厳しい自然環境に適応させることでした。
- この鋭い傾斜の屋根で意図されたのは冬の豪雪が屋根に積もりにくくすることでした。
- また農地も少ないため、広い作業場所が2階と屋根裏に必要で、蚕を飼って養蚕で収入を得るためでした。
- 日本には沢山の村がその様な自然環境に置かれていたので、合掌造りの様な家はそれほど珍しくはなかったようです。
- ところが、近代になり養蚕業では食べられなくなり、多くの合掌造りは廃棄されたり、住民が離村したりしました。
- ここが特徴的なのは、その破壊と離散をギリギリのところで食い止めようとしたことです。
- 辛抱強い農民の中でもここの人達は特別に辛抱強かったのかもしれません。
- 言われる所によると、この一帯の先祖は遠い昔、権力争いに敗れ、都からに追われ隠れキリシタンの様にここに住み着いたそうです。
- もう、彼らには行き場所はなく、環境が激変しても、今あるもので適応して生きて行くしかありませんでした。
- ふと、思いついたのが我々人類の歴史で、肥沃な土地や歴史的に重要な場所をどんな手を使っても征服しようとしてきたわけです。
- おそらく、真の世界遺産として残すべきは、ここの建物よりも、他を絶対侵略しない覚悟を持った白川郷の人達のDNAとその精神なのかも!
《英訳例》
- Originally, it is said that there were quite a few other villages in Japan with houses like these.
- The design concept for buildings such as the gassho-zukuri was to adapt them to the harsh natural environment.
- This sharply sloped roof was designed to prevent heavy winter snow from accumulating.
- Additionally, due to the scarcity of farmland, a large work area on the second floor and in the attic was necessary for keeping silkworms and generating income from sericulture.
- Since many villages in Japan were situated in similar natural environments, houses like gassho-zukuri were likely not so rare.
- In the modern era, however, sericulture became an unviable source of income, leading to the abandonment of many gassho-zukuri houses and the departure of residents from the villages.
- What was unique here was that they managed to stave off destruction and dispersion just in time.
- Among patient farmers, the people here might have been exceptionally so.
- It is said that the ancestors of this community were defeated in a power struggle long ago and were driven out of the capital, eventually settling here much like hidden Christians.
- They had nowhere else to go, and despite the changing environment, they had no choice but to adapt and live here using their resourcefulness.
- Accidentally, I reflected on our human history of striving to conquer fertile lands and historically significant places by any means necessary.
- Perhaps what should be preserved as a true World Heritage site is not just the buildings here, but the DNA and spirit of the people of Shirakawa-go, who were determined never to invade others.
《Glossary!用語集》
急勾配屋根👉sharply sloped roof!農地の不足👉the scarcity of farmland!それほど珍しいことではないだろう👉be likely not so rare.!不採算収入源👉unviable source of income!〜をギリギリのところで食い止める👉to stave off〜just in time!破壊と分散👉destruction and dispersion!権力闘争👉a power struggle!都落ちする👉be driven out of the capital!隠れキリシタン 👉hidden Christians!他に行くところなし👉nowhere else to go!臨機応変に👉using one’s resourcefulness!知略👉resourcefulness!征服に励む👉striving to conquer!沃地 👉fertile lands !歴史的に重要な場所👉historically significant places!どんな手段を使っても👉by any means necessary!決して他者を侵略しない👉never to invade others!
御礼&後書き
お忙しい中、今回も最後までご覧いただき大変ありがとうございました。今回テーマ含め今後も定期的にブラッシュアップして参りますので、引き続きご参照のほど宜しくお願い致します。🔶Gold🔶v.3b.3c.1c