本ブログは観光業、企業接待、留学生対応等で英語案内が必要ながら、多忙で準備に時間をかけられない方々の為にすぐに使える情報を分かりやすく解説しています。👉『これは何?』シリーズでは一般的な訪日外国人に興味のない情報(地名、名前、年代、専門用語等)は極力抑えて、相手の関心に合わせた英語説明力アップを目指していますので、詳細で高度な表現をお求めの方は各種公式or専用サイトをご参照下さい。
今回は商談で訪日中の重要顧客と移動中のタクシー中でネットで見た「富山湾のホタルイカ」について一体何かを聞かれ、その僅かの間に、できるだけ腑に落ちる回答をしたいシチュエーションです。
一般的に多くの訪日外国人は『食べ物』『アート』『建築(匠)』『ファッション』『日本人』に高い関心があると言われますので、それらの視点に立って、より口頭で短く、わかりやすくお伝えして、ぜひ「富山湾のホタルイカ」を試してみたい(行って見てみたい)と思わせたいですよね。
1. この一言で腑に落ちる?
このパートのいずれかのワンフレーズでご納得いただけたらラッキーですね。もしだめなようでしたら、次のパートもお試しください。いつも通り、日本語で言えないことは英語でも言えませんので、日本語>英語順でご紹介します。
1.1 「海の宝石」と呼ばれる幻想的な光?

- ホタルイカは、刺激を受けると青白く発光する珍しい生物で、”海の宝石 “と呼ばれています。富山湾では、ホタルイカが大量に打ち上げられて海岸線を幻想的に照らす「ホタルイカの身投げ」という現象が見られ、そのうっとりするような光景は見る者の心を捉えます。
- Firefly squid are rare creatures that emit a bluish-white light when stimulated, earning them the nickname “jewel of the sea.” In Toyama Bay, a phenomenon called “firefly squid throwing” occurs when large numbers of these squid wash up on the shore, lighting up the coastline with their ethereal glow—a mesmerizing sight that captivates onlookers.
- 👉先ずはオーソドックスな基本ご紹介パターンから。
1.2 ホタルイカの様に輝き続ける思い出になる?

- 通常、深海に生息するホタルイカは、毎年春になると産卵のために富山湾に集まります。何世代にもわたってホタルイカは伝統的な定置網漁法で漁獲されてきました。現代では真夜中の観光船で、イカが網の中で青白く輝く、暗闇の中の魅惑的な光景を目の当たりにすることができます。直接ご覧なればホタルイカが海を照らすようにいつまでも心の中で輝き続ける大切な思い出になるかもしれません。
- Firefly squid, typically found in deep waters, gather in Toyama Bay each spring to spawn, drawn to its unique seabed. For generations, they have been caught using a traditional set-net fishing method. Today, midnight sightseeing boats give visitors the chance to witness these squid glowing blue and white in the nets—an enchanting spectacle in the darkness. Seeing them firsthand may become a cherished memory, shining brightly in your mind forever, just like the firefly squid illuminating the sea.
- 👉お相手の反応に合わせて具体的な提案ができるように段階的に文を分けてみました。実際には夜半2時頃からですが詳細は関連URLご参照ください。
2.次の補足でご納得?
残念ながら前パートで外した場合のフォローセリフ、いつも通りインバウンド視点を踏まえ関心別に置いてみました。また色々な表現を織り込む意図から全体的に長めになっていますので、お気に入りのフレーズがあればそこだけ現場でも試してみる、そんな軽いノリでご利用ください。
2.1 建築(匠:たくみ)系
👉ホタルイカの陵墓の様な木材の外壁の博物館?
- 地元のホタルイカ漁港の近くにはイカの胴体をモチーフにした海外の著名な建築家によるホタルイカミュージアムがあります。そこでは毎朝獲ったホタルイカが水槽に放流されるので、身近で発光する姿を観ることができます。その縦に連なる木材の外壁にはほぼ数日で命尽きるホタルイカを讃え供養する様な静かな陵墓の様な佇まいがあります。
- Near the local firefly squid fishing port stands the Firefly Squid Museum, designed by a renowned foreign architect with a motif inspired by a squid’s body. Each morning, freshly caught firefly squid are released into water tanks, allowing visitors to observe their mesmerizing glow up close. The museum’s vertical timber-clad walls resemble a quiet mausoleum—almost like a tribute to the firefly squid, which will perish within days.
- 👉海岸沿いにポツンと立つホタルイカミュージアムはホタルイカ観光の母港の様な存在でもあります。
2.2 ファッション系
👉自分へのご褒美や帰国時のお土産に最適?

- 体長わずか数センチ、2センチほどの小さなホタルイカは、低カロリーで栄養満点、健康チョイスです。ワタも含めて丸ごと食べられるので、高い栄養価を一口で楽しみながらスタイルを維持したい人には最適です。また本物そっくりのホタルイカのキーホルダーをお土産に買えば何時までもヘルシーでいる為のリマインダーになりますよ。
- Just a few centimeters long—around two inches—these tiny firefly squid are low in calories and packed with nutrients, making them a healthy choice. They’re perfect for those who want to maintain their style while enjoying a nutritious bite, as you can eat them whole, including the guts. You can also buy a lifelike firefly squid keychain as a souvenir—a fun reminder to stay healthy and stylish.
- 👉今回は手軽なお土産視点も織り込んでみました。
2.3 アート系
👉究極の自然アート体験にはホタルイカの覚悟が必要?
- 3月から5月にかけ大量のホタルイカが産卵のために浅瀬に押し寄せ、ついには海岸に打ち上げられる風景は自然によるアートそのものです。青白い光を放ちながら最期の時を迎える様子は、まるで星が海に降り注ぐ様に神秘的です。その名物の身投げがいつあるのか予測不可能なので地元の人でも中々見られませんが、写真や動画でも楽しむ事ができます。もし本物を観たいならホタルイカの身投げの様に無駄足を覚悟して現地に行くしかありません。
- From March to May, vast numbers of firefly squid rush into the shallows to spawn, eventually washing up on the shore in a breathtaking display—nature’s art in motion. As they emit their bluish-white glow in their final moments, the sight is as mysterious as stars falling into the sea. Even locals rarely witness the famed “body-throwing” since its timing is unpredictable, though it can be appreciated through photos and videos. If you wish to experience the real thing, be prepared—just like the firefly squid throwing itself into the waves, you may end up casting your time into uncertainty.
- 👉本テーマの最初の文(1-1「身投げ」)をアート視点で掘り下げましたので長くなりましたが、どれかのフレーズでその気になってくれれば良いですね。
2.4 フード系
👉 和風フルコースも洋風メニューもOK?

- ホタルイカは独特の風味のワタを含め丸ごと一口で食べられるので様々な料理方が一度に楽しめる和風フルコース料理が特におオススメです。フルコースでは刺し身、茹で、天ぷら、醤油ベースのタレに漬け込んだ沖漬けまで食べてもお腹に余裕があるので、パスタや唐揚げの洋風メニューにもトライできます。
- Since firefly squid can be eaten whole in a single bite—including the distinct flavor of its guts—a Japanese-style full-course meal showcasing various cooking methods is highly recommended. The meal features small portions of sashimi, boiled squid, tempura, and soy sauce-based pickled squid, leaving plenty of room to savor Western-style dishes like pasta and fried fish.
- 👉お刺身がダメなお相手にはトライしやすい様に2文目もお試しあれ!

2.5 日本人系
👉ホタルイカで日本人の海への思いがわかる?

- ホタルイカは富山湾以外でも捕れますが、この地域を象徴するブランドとなっています。同様に、サバ、タイ、フグといった魚介類も、各地で水揚げされますが、特定の地域で高級珍味として認識されています。このブランディングの成功は、地元の人々の自然への深い感謝とシーフードへの愛情によるものです。ホタルイカを体験してみれば日本人と海との関係を海の様に深く理解できるかもしれません。
- While firefly squid can be caught outside Toyama Bay, it has become an iconic brand of the region. Similarly, seafood like mackerel, sea bream, and fugu (pufferfish) are caught in various places but are recognized as luxury delicacies in specific areas. The success of this branding comes from the local people’s deep appreciation for nature and their love of seafood. Experiencing firefly squid firsthand may give you a profound understanding of the connection between the Japanese people and the sea—one as deep as the ocean itself.
- 👉今回もできるだけ色々な表現に触れられるように、日本人ネタは長くなりましたが、雑談中の深掘りネタとして。万一突っ込まれた場合のコメントとして、それぞれ関サバ、鳴門の鯛、下関のフグの事を言っています。

御礼&後書き
お忙しい中、今回も最後までご覧いただき大変ありがとうございました。今回テーマ含め今後も定期的にブラッシュアップして参りますので、引き続きご参照のほど宜しくお願い致します。🔶Gold🔶R70412.v.4b.4b.4b/+250412
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