「go on」は続ける?それとも励ます?
「put on」は着る?それとも太る?
英語の”on”がつく句動詞って、数が多い上に意味が広くて、混乱しやすい… と感じていませんか?
観光ガイドや工芸体験のインストラクター、企業接待など、現場でパッと正しい表現を使いたいプロの方はもちろん、効率よく英語を伸ばしたいすべての皆さまへ。”on”の句動詞50用法を、今のあなたに最適な方法でマスターしましょう!
🌸 サクラの「目からウロコ」
「on」は単なる「〜の上に」だと思っていませんか?
多くの日本人が「on = 前置詞(後ろに名詞が必要)」と教わります。でも、実はネイティブの世界では、後ろに何も置かない on 単体で使われることが驚くほど多いんです。
- Try it on.(それを試着して)
- Go on!(続けて!)
- The lights are on.(電気がついている)
これらは、on 自体が「接触している」「つながっている」という「状態」や「アクション」を表現する主役になっています。今回は、そんな「onで終わっても文章として成立する」「アクションとしてのon」の感覚をマスターすることで、ネイティブとの共感力を高めるお手伝いをします。🌸
A. 高頻出順で見る50用法
ここでは 50用法を頻度順に5段階(10用法ごと)で紹介します。 👤 A1/A2 は米国女性話者、A3〜A5 は米国男性話者の音声を想定しています。
💡 on を使いこなすコツ on の本質は 「接触・表面・方向(上にのる/向かう)」 です。
- 服を体に“のせる” → put on
- 話を“続ける” → go on
- スイッチを“入れる(on の状態にする)” → turn on
- 仕事を“引き受ける(責任を背負う)” → take on
この「接触・方向」のイメージを意識して音声を聞いてみてください。
A1 【必須】初心者でも毎日使うトップ10!
1. Go on – 続ける/先へ進む
Please go on.(どうぞ続けてください。)
2. Put on – 着る/身につける/太る
Put on your jacket.(上着を着て。)
3. Turn on – スイッチを入れる
Turn on the lights.(電気をつけて。)
4. Come on – 促す/励ます/文句を言う
Come on, you can do it!(ほら、できるよ!)
5. Hold on – 待つ/つかまる
Hold on a second.(ちょっと待って。)
Please hold on to the handrail. (手すりにつかまってください。)
👆階段やバスの移動中、ゲストの安全を守るために欠かせない一言です。🌸
Hold on tight! (しっかりつかまって!)
👆急な揺れや、少し不安定な場所を歩く際など、咄嗟に注意を促すときに便利です。🌸
6. Carry on – 続ける
Carry on with your work.(作業を続けて。)
7. Take on – 引き受ける/担当する/雇う/帯びる
She took on a new project.(彼女は新しいプロジェクトを引き受けた。)
8. Try on – 試着する
Try on this kimono.(この着物を試してみて。)
👆 「Try this kimono」じゃダメなの?と思う人へ! 意味は通じますがニュアンスがちょっと違います。Try this kimonoは 、「この着物を(選択肢として)試す」という、少し客観的で「検討」に近い響きです。Try on this kimonoは、on(接触)が入ることで、「実際に身にまとう」「袖を通す」という「体験」のアクションが強調されます。実際に海外ゲストに試着を進める機会があれば、この表現をぜひ”Try on”(試して)みましょう!🌸
9. Move on – 次へ進む/切り替える
Let’s move on to the next topic.(次の話題へ進みましょう。)
10. Log on – ログインする
Log on to your account.(アカウントにログインして。)
👆日本では「Log in」が一般的ですが、ネイティブ環境では「システムに接続する」というニュアンスで「Log on」も頻出します。🌸
A2 Common #恒常的用法
11.Work on – 取り組む
I’m working on a new design. (新しいデザインに取り組んでいます。)
12. Focus on – 集中する
Please focus on this detail. (この細部に注目してください。)
13. Count on – 頼りにする
You can count on me. (私に任せてください。)
👆“Count me.” と “Count on me.”、たった一つの on で意味が激変します。Count me.「私も数に入れてね(メンバーの一員)」の意味から、Count on me.で「私を土台にしてね(あなたを支えるよ)」の意味になります。
on は単なる飾りではなく、「私があなたの支え(基盤)になる」という覚悟の印。 不安そうなゲストに “You can count on me.” と言えば、「私があなたの土台になるから大丈夫」という頼もしいメッセージになります🌸
14. Lean on – もたれる/頼る
Don’t lean on the glass case. (ショーケースにもたれないでください。)
You can lean on me if things get difficult. (困ったときは、私を頼りにしていいですよ。)
👆 物理的に肩を貸すイメージから、精神的に「寄りかかる」という温かいニュアンスになります。🌸
🌸 サクラの「使い分け」ヒント:Count on vs Lean on
どちらも「頼る」と訳されますが、その「頼り方」のイメージが全く違います!
- Count on me(信頼・計算)
- イメージ: 「私を計算(Count)に入れていいよ」。相手の実力や実行力を信じて、計画の「基盤」として当てにする感じです。
- ニュアンス: 「任せて!きっちり仕事するから」というビジネスライクな信頼。
- Lean on me(寄り添い・支え)
- イメージ: 「私にもたれかかって(Lean)いいよ」。自分が倒れそうなときに、相手に「体重を預ける」感じです。
- ニュアンス: 「つらい時は支えるよ」という情緒的・人間的なサポート。
👆現場でトラブルがあり、ゲストが精神的に参っている時は “Lean on me.”(私が支えになります)。 逆に、難しい手続きなどを「あなたならできるよね?」と期待されている時は “Count on me.”(私に任せてください)。この使い分けができると、相手の心に寄り添う「共感力」がグッと高まります🌸
15. Pass on – 伝える/見送る
Please pass this on. (これを伝えてください。)
16. Touch on – 軽く触れる(話題)
He touched on the history of Kanazawa. (彼は金沢の歴史に軽く触れた。)
17. Hit on – (アイデアなどを)思いつく
I finally hit on a good idea. (ようやくいいアイデアを思いついた。)
👆上記の「人物 + hit on + アイデア」が最も一般的ですが、アイデアが主語の形 「アイディア+hit + 人」 (onなし)(他動詞)になることがよくあります。A good idea hit me. (いいアイデアがパッと思いついた/ひらめいた。)ニュアンスはアイデアが向こうから自分を「叩いた(ヒットした)」という、より衝撃的で突然のひらめきを表します。🌸
18.Decide on – 選ぶ/決める
Have you decided on a souvenir? (お土産は決まりましたか?)
19. Agree on – 合意する
We agreed on the meeting time. (会議の時間に合意した。)
20. Rely on – 頼る
Local guides rely on accurate data. (ガイドは正確なデータに頼っている。)
A3 Moderately Common #日常的用法(実演・工芸に強い!)
21.Brush on – 筆で塗る
Brush on the lacquer thinly. (漆を薄く筆で塗ります。)(Brush the lacquer on thinly.もOK)
Brush on your favorite Kanji. (お気に入りの漢字を筆で書き入れてください。)
👆 「筆で書く」と言うとき、一般的には “Write with a brush” と言いますが、今回テーマである on を使って “Brush on characters” と表現すると、「さらさらの表面に、筆で文字をのせていく」という工芸的な美しさが伝わります。🌸
22. Lay on – のせる/提供する
Lay on the gold leaf carefully.(金箔を慎重にのせます。)
The hotel laid on a wonderful buffet for the guests. (ホテルは宿泊客のために素晴らしいビュッフェを用意(提供)してくれた。)
👆Lay on をサービス提供の意味で使うときは、ただ「出す」だけでなく、「至れり尽くせりで用意する」という、ちょっと贅沢なニュアンスが含まれます。「観光タクシーを手配した(Laid on a private taxi)」なんて言えると、接客係としての評価が上がりますよ🌸
23. Press on – 押し進める
We must press on with the tour. (ツアーを急ぎ進めなければなりません。)
24. Stick on – 貼る
Stick on the label here. (ここにラベルを貼ってください。)
25. Glue on – 接着する
Glue the broken pieces on carefully. (割れた破片を慎重に接着します。)
26.Paint on – 上に描く
Paint on the pattern carefully. (慎重に模様を描いてください。)
27. Iron on – アイロンで貼る
Iron on the patch to the T-shirt. (Tシャツにワッペンをアイロンで貼ってください。)
28. Sew on – 縫い付ける
Could you sew on this button? (このボタンを縫い付けてくれますか?)
29. Stamp – 押印する
Stamp the date here. (ここに日付を押してください。) ※ “stamp on” は「踏みつける」の意味が強いため、ここでは単独の “stamp” を使用。
30.Write on – 上に書く
Write on the back of the card. (カードの裏に書いてください。)
A4 Less Common but Useful #効果的用法
31.Draw on – 依拠する/利用する
She drew on her experience as a guide. (彼女はガイドとしての経験を活かした。)
32. Build on – 基づいて発展させる
We will build on this success. (この成功を基盤に発展させます。)
33. Impose on – 押し付ける
I don’t want to impose my opinion on you. (意見を押し付けたくはありません。)
34. Look on – 傍観する
The crowd just looked on in surprise. (群衆はただ驚いて傍観していた。)
35. Zero in on – 的を絞る
Let’s zero in on the main problem. (最大の問題に的を絞りましょう。)
36. Hit on (someone) – ナンパする
He was trying to hit on her. (彼は彼女を口説こうとしていた。)
37. Cheat on – 浮気する
He cheated on his partner. (彼はパートナーを裏切った。)
38. Bank on – 当てにする
Don’t bank on the weather being good. (天気が良いことを当てにしすぎないで。)
39. Live on – 〜で生計を立てる
They live on a small pension. (彼らは少ない年金で暮らしている。)
40. Dwell on – くよくよ考える
Don’t dwell on your mistakes. (ミスをくよくよ考えないで。)
A5 【上級】知っていると一目置かれる専門表現!
41.Act on – 基づいて行動する
We must act on the feedback. (フィードバックに基づいて行動すべきだ。)
42. Call on – 要請する/訪問する
I called on him at his office. (彼の事務所を訪問した。)
43. Wait on – 給仕する
She waits on tables at a cafe. (彼女はカフェで給仕をしている。)
44. Border on – ほとんど〜に近い
His behavior borders on rudeness. (彼の振る舞いは失礼に近い。)
45.Bear on – 関連する/影響する
This data doesn’t bear on the case. (このデータは本件に関係がない。)
46. Pass on (die) – 亡くなる(婉曲)
His grandfather passed on last night. (彼の祖父は昨夜亡くなった。)
👆亡くなることを丁寧に言うとき、日本では Pass away が有名ですが、ネイティブは Pass on もよく使います。ここでの on は「継続・次への移動」のイメージ。 単に「亡くなって終わり」ではなく、「次の場所へ進んでいった」「魂の旅が続いている」という、少し穏やかでスピリチュアルな、優しい響きになります。ガイドや接待の現場で、もし歴史的な人物やご家族の話が出てきたとき、この Pass on を耳にしたり、そっと使えたりすると、心の機微がわかる接客係の印象を与えられますよ🌸
47. Settle on – 決める
They settled on the blue one. (彼らは青い方に決めた。)
48. Pick on – いじめる
Stop picking on the new guy. (新人をいじめるのはやめなさい。)
49. Urge on – 駆り立てる
The crowd urged the runners on. (群衆が走者たちを励ました。)
50. Add on – 追加する
You can add on an optional tour. (オプションツアーを追加できます。)
B. ニュアンス別で見る50用法(例文つき・連番つき)
on の句動詞は一見バラバラに見えますが、 すべての根底にあるのは 「接触・表面・方向(上にのる/向かう)」 というイメージです。
ここでは その“のり方・向かい方”の違いで分類しますので、異なるニュアンスでも重複する句動詞もありますが、記憶の定着のために並行掲載しています。
B1. 「接触・表面」のニュアンス
表面に“のせる・触れる”イメージ。 工芸・実演・ガイド現場で最も使いやすいグループ。
1. Put on – 着る/身につける
Put on your jacket.(上着を着て。)
2. Brush on – 筆で塗る
Brush on a thin layer of color.(薄く色をのせます。)
3. Stick on – 貼る
Stick on the label here.(ここにラベルを貼ってください。)
4. Paint on – 上に描く
Paint on the outline carefully.(輪郭を慎重に描いてください。)
5. Write on – 上に書く
Write on the back of the card.(カードの裏に書いてください。)
6. Lay on – のせる
Lay the stencil on the fabric.(布の上に型紙をのせます。)
7. Iron on – アイロンで貼る
Iron on the patch.(ワッペンをアイロンで貼って。)
8. Sew on – 縫い付ける
Sew on the button.(ボタンを縫い付けて。)
9. Stamp – 押印する
Stamp the date here.(ここに日付を押してください。)
10. Glue on – 接着する
Glue on the broken piece.(割れた部分を接着します。)
B2. 「継続・持続」のニュアンス
on = “つながり続ける・続行する” 会議・説明・ツアー案内で頻出。
11. Go on – 続ける
Please go on.(どうぞ続けて。)
12. Carry on – 続ける
Carry on with your work.(作業を続けて。)
13. Keep on – し続ける
Keep on trying.(挑戦し続けて。)
👆ただの Keep trying と何が違うの?と思った方へ。 on をプラスすると、「何が何でも、しつこく食らいついていく!」という粘り強さのニュアンスが加わります。観光の現場で、難しい体験教室に苦戦しているゲストにKeep on trying! と言えば応援してるニュアンスが伝わります🌸
14. Move on – 次へ進む
Let’s move on to the next spot.(次のスポットへ移動しましょう。)
15. Press on – 押し進める
We need to press on.(先へ進む必要があります。)
16. Hold on – 待つ/つかまる
Hold on a second.(ちょっと待って。)
17. Hang on – 少し待つ/しがみつく
Hang on tight.(しっかりつかまって。)
18. Log on – ログインする
Log on to the system.(システムにログインして。)
19. Work on – 取り組む
I’m working on it.(今取り組んでいます。)
20. Focus on – 集中する
Focus on the key point.(要点に集中して。)
B3. 「開始・作動」のニュアンス
on = “スイッチが入る/動き出す” 機械・アラーム・イベント開始で頻出。
21. Turn on – スイッチを入れる
Turn on the lights.(電気をつけて。)
👆「Turn on the lights… と最後まで言わなきゃ!」とプレッシャーを感じていませんか? 実は、機械の電源が入らないときは “It won’t turn on.” だけで完璧に伝わります。なぜなら、on 自体が「つながっている状態」を表す主役だから。 「何をつけるか」よりも「つながった状態にする」というアクションそのものに注目すると、英語がもっとシンプルに、もっと自由になります🌸
22. Come on – 作動する/励ます
The heater won’t come on.(ヒーターがつかない。)
23. Go on – 作動する(機械)
The fan suddenly went on.(扇風機が突然動き出した。)
24. Kick on – 勢いづく
The engine kicked on suddenly.(エンジンが勢いよく動き出した。)
25. Act on – 基づいて行動する
We must act on the results.(結果に基づいて行動すべきだ。)
26. Settle on – 決める(動き出す)
They settled on a plan.(彼らは計画に決めた。)
27. Call on – 要請する/訪問する
We will call on the manager.(マネージャーを訪問します。)
28. Wait on – 給仕する
She waits on customers.(彼女は客に給仕している。)
29. Pass on(死ぬ)– 状態が変わる
He passed on peacefully.(彼は安らかに亡くなった。)
30. Urge on – 駆り立てる
The crowd urged the team on.(観客がチームを後押しした。)
B4. 「追加・積み重ね」のニュアンス
on = “上に積む・重ねる・付け足す”
31. Add on – 追加する
You can add on a dessert.(デザートを追加できます。)
32. Build on – 基づいて発展させる
We will build on this success.(この成功を基盤に発展させます。)
33. Pile on – どんどん積む/増やす
Don’t pile on too much work.(仕事を積みすぎないで。)
34. Take on – 引き受ける(責任を“背負う”)
She took on a new role.(彼女は新しい役割を引き受けた。)
35. Put on – 太る(体に“つく”)
I put on weight.(太った。)
36. Try on – 試着する(体に“のせる”)
Try on this coat.(このコートを試して。)
37. Lay on – 提供する(上に“のせる”)
They laid on a big meal.(豪華な食事を提供した。)
38. Pass on – 情報を“上乗せして”伝える
Pass this on to the team.(これをチームに伝えて。)
39. Touch on – 話題に軽く触れる
He touched on the main issue.(彼は主要な問題に軽く触れた。)
40. Hit on – 思いつく(頭に“のる”)
I hit on a solution.(解決策を思いついた。)
B5. 「依存・基盤」のニュアンス
on = “土台・支え・依存”
41. Rely on – 頼る
We rely on local knowledge.(私たちは地域の知識に頼っている。)
42. Count on – 当てにする
You can count on me.(任せて。)
43. Lean on – 頼る/もたれる
He leans on his team a lot.(彼はチームに多くを頼っている。)
44. Bank on – 当てにする
Don’t bank on luck.(運を当てにしないで。)
45. Live on – 〜で生計を立てる
They live on a pension.(年金で暮らしている。)
46. Draw on – 活かす/利用する
She drew on her experience.(彼女は経験を活かした。)
47. Build on – 基づいて発展させる
We built on the previous model.(前のモデルを基に発展させた。)
48. Depend on – 依存する
The project depends on funding.(このプロジェクトは資金に依存している。)
49. Base on – 基づく
The story is based on real events.(その話は実話に基づいている。)
50. Act on – 情報を基に動く
We acted on the report.(報告に基づいて行動した。)
御礼🔶後書き
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