本ブログではインバウンド(訪日外国人)ビジネスだけでなく企業接待や留学生対応で英語案内が必要ながら、多忙で情報収集に中々時間をかけられない方々の為に、すぐに使える情報をわかりやすく解説しています。
今回は《インバウンドの視点!簡単英語で通訳ガイド案内シリーズ》の《兼六園❼根上松(ねあがりのまつ)》です。このシリーズでは、インバウンドを色々な場所へご案内する際に、目の前の風景に視線を奪われているインバウンドに極力思考の負担をかけないよう、よりわかりやすい簡単表現を目指してご紹介しています。もし今回表現についての背景知識を確認されたい場合は、本編ブログ『《兼六園》わかりやすく解説』ブログの❼根上松(ねあがりのまつ)』をご参照ください。
7.根上松(ねあがりのまつ)
この松の前を通って素直に’これは何?’と思われる多くのインバウンドを想定して、一部には本編ブログからの表現もありますが、下記にオススメ例ご紹介します。いつも通り、日本語で言えないことは英語でも言えませんので、日英の順番です。また、雑踏の中を歩きながらでも理解できる、よりシンブルな表現を目指すのもいつも通りです。
正面から見て
そもそも何?(What?)
👉日本庭園に松はつきものですが、大きな老松が続く兼六園を歩いていれば、もう皆同じに見えて、こちらから促さないとわからないかもしれません。この松が何だと言うの?と顔に出ていた場合の無難なコメント例として。今回はかなり会話調を意識しています。
- この松は自然にこのように育ったものでなく、この庭に変化を与える為、領主が意図的に根を露出させたものです。
- このような根上松は盆栽でよく見られる手法ですが、これだけ多くの根が地上2mにまでせり上がっているのは国内でもたいへん珍しい松です。
- This pine tree did not grow this way naturally, but the lord intentionally exposed its roots to give the garden a different appearance.
- This type of root-exposed pine is often seen in bonsai, but it is very rare in Japan to see so many roots rising up to 2 meters above the ground.
どうやって?(How?)
👉一般的にロジカルシンキングのインバウンドは技術好き。
- 高く盛り土したところで松を育て、ある程度大きくなったところで、根本の土を取り除いて作ったそうです。
- 根の形も美しく見せる為に、盆栽の手法を使って、針金で巻いて、矯正したりもしているようです。
- This pine tree was grown on a high fill, and when it grew to a certain size, the soil was removed from the roots.
- In order to make the shape of the roots look beautiful, bonsai techniques were used, wrapping them with wire and straightening them.
説明パネルを見て
何て書いてある?(What?)
👉もし、内容を聞かれた場合で、日本人の特徴に紐づける説明例です。
- 先ほどの唐崎松を育てた、サムライ時代末期の領主が、この松を稚松から、盆栽手法で作ったと書いてあります。
- この領主は随分、松に情熱をかけているようですが、哀しいことに、政治に行き詰まった時に、趣味に没頭するのは日本の支配者の常なのです。
- It is written that the lord who cultivated the Karasaki pine mentioned earlier, at the end of the Samurai period, created this pine tree from a young pine tree using the bonsai method.
- This lord seems to have been very passionate about pine trees, but sadly, it is common for Japanese rulers to devote themselves to their hobbies when they are stuck in a political situation.
御礼🔶後書き
🔶今回も最後まで読んで頂き大変ありがとうございます。もし何かご意見やリクエストございましたらお気軽に『Help Desk』にてお声がけくださいませ。Gold🔶
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