【今日の表現】have someone/something in the crosshairs
直訳すると「誰か/何かを照準器の中に入れる」ですが、実際は 「相手を標的にする」「狙いを定める」「攻撃・批判の対象にする」 という意味で使われるイディオムです。
政治・ビジネス・人間関係など、誰かが誰かを“狙っている”状況を描くのにぴったりの表現です。 しかもこの crosshair(十字線)、実は語源がめちゃくちゃ面白いんです。 (→ パートAで詳しく紹介します!)

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【A】意味&例文:have someone/something in the crosshairs
まずは基本から解説します。
■ 基本イメージ
crosshair = 照準器の十字線 → もともとは 本物の髪の毛や蜘蛛の糸で作られていた十字線
have someone in the crosshairs = 相手を照準の中心に置く → 相手を狙い撃ちにする/標的にする
■ 語源(ここが面白い!)
「皆さんは『crosshair』の『hair』が何を指しているか、ご存知ですか?現代のような金属製ではなく、昔は本当に『毛』や『糸』を使って手作業で十字線を作っていた時代があったのです。」
昔の望遠照準器(スコープ)は、人間の髪の毛・馬の毛、そして蜘蛛の糸を使っていました。理由はとてもシンプルです。
- 極細で視界を邪魔しない
- 軽量でピンと真っ直ぐ張れる
- 安価で入手しやすい
特に蜘蛛の糸は強靭で細いため、精密な軍用スコープにも重宝されていました。その名残で、今でも「crosshair(十字線)」と呼ばれています。
「究極の視界を求めた結果が『蜘蛛の糸』だったなんて、ドラマチックですよね。その名残があるからこそ、この表現は『銃の照準のど真ん中に捉える』という非常に強烈な比喩として使われるのです。」
■ 意味(日本語)
- 〜を標的にしている
- 〜を狙い撃ちにしようとしている
- 〜に照準を合わせている(批判・攻撃・監視の対象)
- (恋愛・人間関係)相手の怒り・嫉妬のターゲットになっている
■ よくある誤解との違い
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| go after | 追いかける・攻撃する(日常的でやや軽い) |
| target | 標的にする(中立〜強めの一般的な表現) |
| have in the crosshairs | 狙いを定めている/攻撃の準備が整っている(非常に強い比喩) |
■ シンプル例文(まずはこの形)
- They have the country in their crosshairs. (彼らは国を標的にしています。)
- The media has him in the crosshairs. (メディアは彼を集中的に狙っています。)
- She has me in her crosshairs lately. (最近、彼女に狙われている感じです。)
【B】日常・ビジネス会話例文
ここでは、実際の会話でどう使われるかを紹介します。
① ビジネス(競合分析)
A: Why are they suddenly changing their strategy? (彼ら、急に戦略を変えましたね。)
B: They probably have us in their crosshairs. (おそらく、うちを標的にしているんですよ。)
② ビジネス(上司の圧)
A: The boss seems strict today. (今日、上司ちょっと厳しくない?)
B: Yeah… I think he has our team in his crosshairs. (うん…今日はうちのチームが狙われてるね。)
③ 日常(恋愛・嫉妬)
A: Why is she so upset with you? (なんで彼女、あんなに怒ってるの?)
B: I don’t know, but I’m definitely in her crosshairs. (わからないけど、完全に照準合わせられてる。)
④ 友人関係(軽い冗談)
A: You forgot her birthday again? (また誕生日忘れたの?)
B: I know… I’m in her crosshairs now. (わかってる……。今、彼女の怒りの的(まと)になってるんだ。)
⑤ SNS・メディア
A: Why is that celebrity trending? (なんであの有名人がトレンド入りしてるの?)
B: The tabloids have him in their crosshairs. (タブロイド紙が彼を狙ってるんだよ。)
【C】訪日外国人へのご案内フレーズ例:歴史と文化を語る
歴史や文化の説明に「狙いを定める」という比喩を入れると、 説明が一気にドラマチックになります。
① 戦国時代の城攻め@各地の城跡
During the siege, the enemy had this castle in their crosshairs, preparing for a full assault. (包囲戦の際、敵軍はこの城を完全に標的にし、総攻撃の準備を進めていました。)
② 幕末の政治対立@京都
Several factions had the Shogunate in their crosshairs, pushing for rapid political change. (複数の勢力が幕府を標的にし、急速な政治改革を迫っていました。)
③ 明治維新の近代化@東京
Foreign powers had Japan in their crosshairs, which accelerated the country’s modernization. (列強諸国が日本を標的にしたことで、近代化が一気に進みました。)
④ 戦国武将のライバル関係@名古屋・岐阜
Rival warlords constantly had each other in their crosshairs. (ライバル同士の武将たちは、常に互いを標的にしていました。)
⑤ 近代産業の競争@横浜
New trading companies had Yokohama in their crosshairs as a strategic port. (新興の貿易会社は、戦略的な港として横浜に照準を合わせていました。)
御礼🔶後書き
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