本ブログは観光業、企業接待、留学生対応等で英語案内が必要ながら、多忙で準備に時間をかけられない方々の為にすぐに使える情報を分かりやすく解説しています。
今回は武家屋敷跡で有名な金沢の《野村家》をテーマにした本編ブログ『野村家わかり易く解説』の《2.2 鬼川文庫:Q6. 貨幣展示:この貨幣をつなぐ線は何を意味してるんですか?》のA級者用(日→英の対応が必要な方)向け演習ツールです。
👉ショートカット&リンクについて!①最初に音声で学習されたい方はそのままお進みください。➁最初に原文を確認されたい方は【原文:日英】へ③本編ブログを参照されたい方は『野村家わかり易く解説』へ。④音声ツールの概要を参照されたい方は『演習ツール』まで!
2.2 鬼川文庫
Q6. 貨幣展示:この貨幣をつなぐ線は何を意味してるんですか?
“What do the lines connecting these coins represent?”
本編ブログの通り、陳列貨幣をネタにした演習ツール版です。日本語については口頭演習しやすいよう、不自然にならない範囲で日英の語順を合わせるよう編集しています。
Dツール:”日⇒英”演習簡易ツール
D1:日英確認用:『日本語』”英語”対訳
👉文単位で日本語の後に英訳が續きますので、内容の確認ができます。
D2:口頭即訳用:『日本語』のみ(ポーズ間に英訳)
👉各日本語文の後はポーズになっていますので、その間に英訳できます。
D3:リピーティング用:”英語”のみ(ポーズ無し)
👉英語音声のみが(ポーズなく)続きますので復唱ができます。
D4:内容チェック用:”英語”のみ(低速版:or同通演習用)
👉英語音声(ポーズなし)を低速版で復唱or同時通訳の演習ができます。速さはいつも通り、約120wpm(約85%低速版)です。
【原文:日英】
《日本語》
- これらは武士の時代の貨幣で、最も価値の高い小判が右端に置かれていて、価値の低い貨幣が左に続きます。
- それらを結ぶ黄色い線は、これらの貨幣が同じ価値を持つことを示しています。
- 歴史的に日本では二進法や四進法が使われており、この時代の貨幣は十進法ではなく四進法に基づいていました。
- 実際に、貨幣を半分に分けて、さらに半分、半分と、数えるほうが、十進法よりも簡単だったのですね、端数計算が煩雑なので。
- 当時、日本の貨幣制度はまだ発展途上で、取引は米の価値を基準に行われていたため、十進法のような高度な計算精度は必要とされていませんでした。
- 実際、武士は米で給料を受け取り、家の格や個人の身分も受け取る米の量で判断されていました。米は安定した価値を持っていて、現在の金のようでした。
- しかし、武士の封建時代が終わると、米は貨幣としての役割を失いました。
- さらに悲しいことに、1950年代以降、日本ではパンの普及により米の消費量が減少していきました。
- 武士の時代、米は日本人の魂であり、その価値はお金では測れないものでした。
- 日本が長い間米を軽んじたせいか、米の神様のバチがあたったのかもしれません。かつては値段がつけられない「プライスレス」だったものが、今ではそれがない「ライスレス」になってしまいました。
《英訳例》
- These are Samurai-period coins arranged with the most valuable koban—gold coins—on the far right, and the less valuable ones on the left.
- The yellow lines connecting them indicate that they are of equivalent value.
- Historically in Japan, binary and quaternary systems were used. Coins from that period, for example, often followed a quaternary system rather than the decimal system.
- In practice, it was simpler to count money by halving coins—one half, then another—than by using the decimal system, which made fractional calculations more cumbersome.
- At the time, Japan’s monetary system was still developing, and since trade was often based on the value of rice, there was little need for advanced systems like decimal-based calculations.
- In fact, samurai were paid in rice, and both family status and individual rank were judged by the amount they received. Rice held a stable value, much like gold today.
- But with the end of the samurai feudal era, rice lost its role as currency.
- Even more sadly, since the 1950s, rice consumption has declined further with the growing popularity of bread in Japan.
- In the samurai period, rice was the soul of the Japanese people—its value went beyond money.
- Perhaps because Japan neglected rice for so long, it was punished by the god of rice. What was once priceless has, quite literally, become riceless.
御礼🔶後書き
🔶今回も最後まで読んで頂き大変ありがとうございます。もし何かご意見やリクエストございましたらお気軽に『Help Desk』にてお声がけくださいませ。Gold🔶R70514.v.4b.4b.1a
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