本ブログは、観光業・企業接待・留学生対応などで英語案内が必要でありながら、多忙で事前準備に十分な時間をかけられない方々のために、現場ですぐに使える情報を、分かりやすく解説しています。
「彼は Confidence を持って話しました」
これを聞いて、あなたは「彼が自信満々だった」と思いますか? それとも「彼が誰かを信頼していた」と思いますか? はたまた「彼が秘密の話を漏らしていた」と思いますか?
一見、ポジティブで力強い Confidence という単語。 しかし実は、そのエネルギーが向かう先によって、意味が180度変わってしまう「三面鏡」のような単語です。
- 自分に向かうとき:揺るぎない「自信(Self-confidence)」
- 相手に向かうとき:確固たる「信頼(Trust in others)」
- 情報に向かうとき:他言無用の「内密(Confidential)」
もし、ゲストが「内密に(in confidence)」話してくれた本音を、「自信満々に」話していると勘違いしてしまったら、おもてなしの土台である信頼関係にヒビが入ってしまうかもしれません。
本ブログは、観光案内や企業接待の現場で「言葉の裏にあるニュアンス」まで届けたいあなたのための救急箱です。今回の記事では、
- 「自分・他人・情報」のどこにエネルギーが向いているか?を一瞬で見抜くコツ
- 職人の「見せない自信」や、日本的な「内密の文化」を伝える格調高いフレーズ
- 主従関係や専門家への信頼をドラマチックに語る歴史案内例文
これらを、実際の現場をイメージした音声付き会話と合わせて徹底解剖します。 「自信」の先にある、ゲストとの深い「信頼」を築くための英語力を、一緒に磨いていきましょう!
《お勧めのご利用法》本記事はボリュームがありますので、目次から目的に合わせてピンポイントで活用も可能です。
✋ 各用語の違いをチェックしたい方は → 【A】各表現の意味&例文へ。
✊ 日常会話での使い方を知りたい方は → 【B】日常生活例文(Private & Business)へ。
👆 インバウンドで外国人をご案内する際に役立てたい方は → 【C】訪日外国人ご案内例文へ。
【A】各表現の意味&例文
まずは、confidence の最も基本的で高頻出な意味から整理します。
A1. confidence(内面的意味):自信・自己信頼
意味:Self-confidence / Inner state
自分の能力・判断・振る舞いを信じている心理状態を表します。
👉 他人との信頼関係ではなく、その人自身の内側の状態を指します。
ポイント
- 心理的・内面的な状態を表す抽象名詞
- 行動・話し方・態度として自然に表れる
- ガイド・職人・専門家など「経験者」を描写する場面で高頻度
判断に迷いやすい理由
- 目に見えない概念で、日本語の「信頼」と混同しやすい
- 同じ confidence が「他人への信頼」にも使われるため
- 文だけ見ると、向き(自分か/他人か)が分かりにくい
🟡 Typical signals(見分けるヒント)
よく使われる形
- with confidence
- gain / lose confidence
文の特徴
- 主語は confidence を持っている本人
- calm / quiet / natural / steady などの副詞・形容詞とよく一緒に使われる
- in が後ろに続かない ※ confidence in ~ ではない
📌 Learner tip(学習者向け即断ルール)
👉 文が答えているのが「この人は、どんな気持ち・態度で行動しているか?」であれば、この confidence は 「自信」。※ 他人を信じている話ではありません。
Example 1(Guide / Culture)
“He explained the history with quiet confidence.”
彼は落ち着いた自信をもって、その歴史を説明しました。
Example 2(Craft / Work)
“Many traditional craftsmen work with confidence built over years of practice.”
多くの伝統工芸の職人は、長年の修練で培った自信をもって仕事をしています。
Example 3(日常・学習)
“After practicing many times, she spoke with confidence.”
何度も練習した後、彼女は自信をもって話しました。
A2. Trust in others :他人への信頼・信用
Trust in others (relational / social)他人への信頼・信用(対人的な意味)
👉 Belief that someone or something is reliable
👉 誰か・何かを「信頼できる」「任せられる」と思う気持ち
Example
The lord placed great confidence in his retainer.
主君はその家臣に大きな信頼を寄せていました。
Tourists have confidence in local guides.
観光客は地元ガイドを信頼しています。
🟡 Typical signals(見分けるヒント)
- Verb patterns(動詞の用法パターン): have / place / lose confidence in
have / place / lose confidence in ~(~を信頼する/信頼を置く/信頼を失う) - Often involves two parties
信頼する側と、信頼される側の 2者が必ず存在する
📌 Learner tip(学習者即断ルール)
「誰が、誰を信頼しているのか?」を答える文なら、この confidence は 「信頼」。
A3. Confidential trust:内密・秘密扱いの信頼
内密・秘密扱いの信頼(情報ベース・フォーマル/information-based, formal)
👉 A situation where private information is shared
👉 個人的・重要な情報が、他言しない前提で共有される状況
Example
She told him in confidence.
彼女はその話を彼に内密で打ち明けました。
This document was given in confidence.
この書類は内密の前提で提供されました。
🟡 Typical signals(見分けるヒント)
- Fixed phrase: in confidence
ほぼ決まった表現:in confidence(内密に) - Formal tone
やや堅い・公的・ビジネス寄りの語調 - Often about secrets or sensitive information
秘密・機密・慎重に扱うべき情報が話題
📌 Learner tip(学習者向け即断ルール)
「公式っぽい/秘密の話っぽい」と感じたら、この confidence は 「内密」。
【B】日常生活例文(Private & Business)
ここでは、日常生活(私的シーン)と職場・業務・ガイドシーンの会話例を通して、confidence の 3つの異なる使い方を体感的に確認します。6つの短い会話を通して、👉 「自分の内側の自信(A)」 vs 「他人への信頼(B)」 vs 「内密・秘密(C)」というコントラストをつかんでみましょう。👥英語音声は全会話とも米国女性&米国男性話者です。
【Private Scene 1】Confidence(自分の内側の自信|A)
- A: You seemed calm during the presentation.
- (プレゼン中、落ち着いていたね。)
- B: Thanks. I spoke with confidence because I prepared well.
- (ありがとう。しっかり準備したから、自信をもって話せたんだ。)
【Private Scene 2】Confidence(経験からくる自信|A)
- A: Weren’t you nervous explaining that in English?
- (英語で説明するの、緊張しなかった?)
- B: Not really. Years of practice gave me confidence.
- (あまり。長年の練習が自信になってるからね。)
【Business Scene 3】Confidence(他人への信頼|B)
- A: Why did you assign this task to him?
- (なぜ彼にこの仕事を任せたのですか?)
- B: Because I have confidence in his judgment.
- (彼の判断力を信頼しているからです。)
【Guide / History Scene 4】Confidence(主従関係の信頼|B)
- A: Did the lord really rely on that samurai?
- (その主君は、本当にその侍を頼りにしていたのですか?)
- B: Yes. He placed great confidence in him.
- (はい。非常に大きな信頼を寄せていました。)
【Private Scene 5】Confidence(内密・秘密|C)
- A: You look worried. Is something wrong?
- (心配そうだね。何かあった?)
- B: I’ll tell you, but please keep this in confidence.
- (話すけど、内密にしてほしい。)
【Business Scene 6】Confidence(公式・情報管理|C)
- A: Can we share this information with others?
- (この情報、他にも共有していいですか?)
- B: No. It was given to us in confidence.
- (いいえ。これは内密の前提で提供された情報です。)
【C】訪日外国人ご案内例文(Guide Scene)
ここでは、訪日外国人向けの現地ガイド説明として、confidence を使ったガイド用例文を 合計6つ ご紹介します。今回は、日本人の行動原理・歴史的背景・価値観を、👉 confidence の **3用法(A 自信/B 信頼/C 内密)**を通して、よりリアルに伝える構成です。
① Confidence=自信
(内面的な自信から日本人像を伝える|A)
【Example 1|静かな振る舞いと自信】
Many Japanese people try to show confidence quietly rather than loudly.
日本人の多くは、派手ではなく、静かな形で自信を示そうとします。
👉 声の大きさ ≠ 自信、控えめな態度の中にある確信という日本的価値観を説明する場面に最適。
【Example 2|職人文化と積み重ねの自信】
Traditional craftsmen build confidence through years of repetition.
伝統工芸の職人は、長年の反復によって自信を築いていきます。
👉 才能より「継続」、見せない自信という日本の職人気質を自然に表現できます。
② Confidence=信頼
(他人への信頼から社会構造を伝える|B)
【Example 3|組織と信頼関係】
In traditional Japanese society, leaders placed confidence in loyal followers.
伝統的な日本社会では、指導者は忠誠心の高い部下に信頼を置きました。
👉 主従関係、家制度・藩 の説明にそのまま使える一文。
【Example 4|現代日本と専門家への信頼】
People here tend to have strong confidence in professionals and specialists.
日本では、専門家に対する信頼がとても強い傾向があります。
👉 医師、職人、鉄道・接客など「安心して任せる文化」を説明する導入として有効。
③ Confidence=内密に
(内密文化と信頼関係から日本を伝える|C)
【Example 5|言わない配慮の文化】
Japanese people often share important matters in confidence.
日本人はしばしば、大切な話を内密に共有します。
👉 Simple, natural, and perfect for explaining 建前・配慮文化.
👉 本音と建前、空気を読む、公にしない優しさを説明する際に自然。
【Example 6|信頼があるからこそ話されること】
When trust is established, people may speak more openly in confidence.
信頼関係が築かれると、人は内密の形で本音を話すようになります。
👉
「最初は距離があるが、深まると一気に近づく」という日本的な人間関係の特徴を表現可能。
🔑 ガイド用まとめ(現地での即応用)
In confidence
→ 内密・配慮・関係性重視の文化【C】訪日外国人ご案内例文(Guide Scene)
Confidence = quiet self-belief
→ 日本人の控えめな自信
Confidence in someone
→ 組織・主従・専門家への信頼
御礼&後書き
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