本ブログは観光業、企業接待、留学生対応等で英語案内が必要ながら、多忙で準備に時間をかけられない方々の為にすぐに使える情報を分かりやすく解説しています。
今回は《九谷焼》をテーマにした本編ブログ『九谷焼をわかり易く解説』の《九谷焼:全体>1.基本情報》パートの上級用(日⇔英の双方向の対応が必要な方向け)演習ツールです。
👉ショートカット&リンクについて!①最初に音声で学習されたい方はそのままお進みください。➁最初に原文を確認されたい方は【原文:日英】へ。③本編ブログを参照されたい方は『九谷焼をわかり易く解説』へ。④音声ツールの概要を参照されたい方は『演習ツール』まで!
1.九谷焼:全体
1.1 基本情報:背景知識として
本編通り、説明前の基本ポイントですが、演習向けに日本語表現の修正と(不自然にならない範囲で)日英の語順を合わせました。ツール(音声ファイル)数も本編と同じく1-5(米国男性話者)と6-10(英国女性話者)の2ツールに
A 『日本語』から”英語”への置き換え
A1:基本モデル(音声:日英)
👉日本語と英訳文のセット全文を聴いて全体把握します。
A2:口頭即訳モデル(音声:日+ポーズ)
👉日本語の後の無音(ポーズ)の間にご自分の英訳が試せます。(A1の英語文がないタイプです。)
A3:逐次通訳モデル(音声:日)
👉日本語全文を最後まで聴いて(メモ可)、英訳が試せます。長めの日本語説明の後にインバウンドにわかりやすく簡潔に伝えるシチュエーションです。
A4:同時通訳モデル(音声:日:低速)
👉日本語から少し遅れてそのまま並走して英訳が試せます。約260文字/分(約85%低速)版
B ”英語”から『日本語』への置き換え
B1:基本モデル(音声:英日)
👉英文と和訳文のセット全文を聴いて全体把握します。
B2:口頭即訳モデル(音声:英+ポーズ)
👉英語の後の無音(ポーズ)の間に和訳ができます。(B1の日本語文がないタイプです。)
B3:逐次通訳モデル(音声:英)
👉英語全文を最後まで聞いて(メモ可)、和訳を試せます。インバウンドの長めの英語発言の後に日本人スタッフにわかりやすく簡潔に伝えるシチュエーションです。
B4:同時通訳モデル(音声:英:低速)
👉英語から少し遅れてそのまま並走して和訳できます。
【原文:日英】
《原文:日本語》
- 九谷焼がモデルとしたのは伊万里つまり有田焼きで、近世にヨーロッパで大人気となりましたが、立ち上げたのはサムライの町、金沢領主の一族で、意図したのは地場産業の創出でした。
- 九谷焼は金沢領主の豪華なアート志向を商品開発方針に取り入れ、差別化をしたのは鮮やかな色彩、複雑なデザイン、そして大胆な模様で、他の磁器に見られないものでした。
- 九谷焼はミステリアスな歴史を持ちます。17世紀に立ち上げた後、金沢領主配下の地元領主から突然、廃窯が命じられたのは、数十年内のことで、そして百年以上の空白の後、領主が再開させたのです。
- 19世紀には、まるでその空白期間の鬱憤を晴らすかの様に クタニブランドは海外で人気を博したのですが、それは数々の新しいスタイルや技法による絵画的な華やかさによるものでした。
- 九谷焼の最大特徴は多様な絵柄(上絵付け)で、その多様さは「古九谷」と呼ばれる最初の立上げ時のデザインを復元しようとした試行錯誤の成果なのですが、そこには新規性が加わり「再興九谷」と呼ばれる新しい趣が創出されました。
- 九谷焼の絵柄(上絵付け)の特徴は鮮やかな原色に近い5色「赤、黃、緑、紫、紺青」をベースにした彩色で、それで確立したのが19世紀、器の印象派絵画のようなブランドイメージでした。
- 九谷焼は通常、複数工程を経て作られ、成形、絵付け、釉薬掛けと焼成がありますが、量産化に対応する為、大きな分業化は確立していて主に素地作りと絵付けになります。
- 九谷焼が流通しているのは日用必需品としてで、それは地場産業育成のルーツによるものですが、観賞用芸術品のイメージが強く、それで多くの人が気軽に購入するのは難しいと感じています。
- 九谷焼が展開されてきたのは、食器だけでなく置物、インテリア、アクセサリーの多様な商品で、それは知名度と華やかなデザインイメージの為ですが、専門家の中には現代は九谷焼を食器と定義するのはむずかしいと言う人もいます。
- 九谷焼が楽しめるのはその華やかなデザイン性で、超高価格の骨董壺からお土産用の数百円の箸置きまであり、予算次第ですが、ギフトには注意した方がいいかもしれません。派手過ぎるからと好まない人もいますので。
《原文:英語》
- Kutani ware was modeled after Imari or Arita ware, which became very popular in Europe in modern times, and was established by a family of the Kanazawa lords, a town of samurai, with the aim of creating a local industry.
- Kutani ware has incorporated the luxurious artistic orientation of its Kanazawa lords into its product development policy, and has differentiated itself with vivid colors, intricate designs, and bold patterns not found in other porcelains.
- Kutani ware has a mysterious history: after its establishment in the 17th century, local lords under the Kanazawa lords suddenly ordered the kilns to be closed within a few decades, and after a gap of over a hundred years, the lords restartd them.
- In the 19th century, as if to relieve the depression of the blank period, the Kutani brand gained popularity abroad with its picturesque glamor created by a number of new styles and techniques.
- The greatest characteristic of Kutani ware is the variety of patterns on vessels (overglaze painting), and this diversity is the result of a trial-and-error process to restore the designs of the first established period which is called “Old Kutani”, and to add novelty to them creating new flavor which is called “Kutani Reconstruction”
- Kutani ware’s patterns (overglaze painting) are characterized by coloring based on five vivid, near-primary colors (red, yellow, green, purple, and dark blue), which established the brand image of like impressionist paintings on vessels in the 19th century.
- Kutani ware is usually made through multiple processes, including molding, painting, glazing, and firing, but today, in order to accommodate mass production, a division of labor has largely been established mainly between base making and painting.
- Kutani-ware has been distributed as daily necessities due to its original roots in fostering local industry, but it has a strong image as an ornamental work of art, and many people find it difficult to see them easily for purchase.
- Kutani ware has been developed not only into tableware but also into diverse products such as figurines, interior decorations, and accessories because of its name recognition and gorgeous design image, and some experts say that it is difficult to define Kutani-yaki as tableware today.
- Kutani ware can be enjoyed for its gorgeous designs, ranging from super high-priced antique pots to chopstick rests for a few hundred yen for souvenirs, depending on your budget, but you might want to be careful with gifts, as some people do not prefer them as too gaudy.
御礼🔶後書き
🔶今回も最後まで読んで頂き大変ありがとうございます。もし何かご意見やリクエストございましたらお気軽に『Help Desk』にてお声がけくださいませ。Gold🔶v.3b.3c.1a