本ブログは観光業、企業接待、留学生対応等で英語案内が必要ながら、多忙で準備に時間をかけられない方々の為にすぐに使える情報を分かりやすく解説しています。👉この『取り扱い注意慣用語』シリーズでは取り扱いに注意が求められるカジュアルな英語表現を身に付けながらネイティブとの共感英語力アップを目的にしています。
今回フレーズは”buy a clue”(分かってよ)です。人に対ししかるべき状況にあることがわかっていないことを伝える慣用句としてよく使われますが、率直で皮肉のニュアンスがあるので、状況に合わせて自然に使えるようになれば共感英語力アップに繋がります。
1.”Buy a Clue”の基本的用法
1.1 インフォーマル&カジュアルな慣用句
”buy a clue”は基本的にはある人がその時の状況について気づいていなかったり、何も知らされていないような場合、その人に対する注意喚起としてよく使われるカジュアル慣用句です。しばしば皮肉やあざけりのニュアンスが含まれ、場合によっては不躾で失礼な印象を与える可能性がありますので指摘の意味やユーモアを理解し受け入れられる同僚や仲間同士のインフォーマルな会話に向いています。周りの状況を理解する必要があるので、その手掛かり(clue)を買う(buy)ように促す表現と言えます。
1.2 他の類似10フレーズ
微妙に文脈は異なりますが、同じく良く使われる類似のカジュアルフレーズを10例ご紹介します。
- “Get a clue”: “buy a clue” とほぼ同じ意味で、明白なことに気づいたり理解したりするよう相手に伝えるときに使われます。 “Get a clue, she’s not interested in you.”(鈍いねえ、彼女は君に興味がないんだ。)
- “Wake up”: 誰かに注意を払うように、あるいは見落としている何かに気づくように伝えます。“Wake up! The deadline is tomorrow, and you haven’t started yet.”(目を覚ませよ! 締め切りは明日なのに、まだ始めていないじゃないか!)
- “Figure it out”: 自分で問題を解決したり、状況を理解したりするよう、相手を励ましたり批判したりする文脈です。“If you don’t know why he’s mad, figure it out.”(彼がなぜ怒っているのかわからないのなら、自分で考えてみること。)
- “Read the room”: ある状況について社会的背景や雰囲気をよりよく理解するよう、誰かに助言する文脈です。 “Read the room! Nobody wants to talk about work right now.(空気読め! 今は誰も仕事の話をしたがらないよ。)
- “Catch on”: 誰かが何が起こっているのかを理解するよう提案する文脈です。“It took him forever to catch on that we were joking.”(彼、私たちが冗談を言っているとわかるのに随分だった。)
- “Use your head”: 誰かにもっと論理的に、あるいは分別を持って考えるよう求める文脈です。“Use your head! You can’t park there—it’s a tow zone.”(頭を使え! そこは駐車禁止区域だ。)
- “Smell the coffee”:現実を直視させるためのモーニングコールです。“It’s time to smell the coffee—you’re not going to pass unless you study.”(もう目を覚ませよ!勉強しなければ合格はないぜ。)
- “Come on, seriously?”: 誰かが明らかなことに気づいていないことに不信感を示すカジュアルな表現です。“Come on, seriously? You didn’t think to double-check the address?”(おいおい、マジかよ。 住所を再確認しようとは思わなかったのか?)
- “Are you for real?”: 明らかな事実や状況について、相手の認識を疑う文脈です。“Are you for real? You just walked into the wrong meeting room.”(本気ですか? 間違って会議室に入ってしまってますよ。)
- “Get your act together”: 相手に理解やパフォーマンスを向上させるように言う厳しい言い方です。“Get your act together, or you’re going to miss the deadline.”(しっかりしないと期限に間に合わなくなるぞ。)
1.3 フォーマルな代替フレーズ例
もし本音や冗談が伝わる人間関係でなく、より丁寧でフォーマルな言い方が必要な場合は下記の様な表現が可能ですが、逆に今回のカジュアル慣用句の簡潔さが良く理解できるかもしれません。
- It might be helpful to gain a better understanding of this situation.
- この状況をもう少し理解されたら良いかもしれません。
- I think more clarity on this matter would be beneficial.
- この件に関しては、もう少し明確にされたら良いように思います。
- Perhaps you could take some time to look into this further.
- おそらくもう少し時間をかけられるでしょう。
2. 日常会話例
ここでは日常生活の主な場面での会話例を音声付きでご紹介します。
2.1 At Work
A: Why is the client upset? I sent them the wrong report, but it’s not a big deal.
クライアントが怒ってる理由が分からないよ。間違った報告書を送ったけど、大したことじゃないと思うんだ。
B: Buy a clue—they’ve been waiting for the correct one all week!
気づけよ!ずっと正しい報告書を待っていたんだよ!
2.2 In School
A: I don’t understand why the teacher gave me a bad grade.
先生がなんで悪い点をつけたのか分からないよ。
B: Buy a clue—you didn’t follow the instructions on the assignment.
分かってよ!課題の指示を守ってなかったじゃん。
2.3 Among Friends
A: She hasn’t texted me back in three days. Do you think she’s interested?
彼女から3日間返信がないけど、まだ興味があると思う?
B: Dude, buy a clue. She’s not into you.
なあ、気づけよ。彼女はもう興味ないって。
2.4 Family Discussion
A: Why isn’t Dad talking to me?
なんでお父さん、僕と話してくれないの?
B: Buy a clue—you forgot his birthday yesterday!
気づけよ!昨日お父さんの誕生日を忘れたじゃないか!
2.5 At a Party
A: Everyone keeps avoiding me when I bring up politics. What’s their problem?
政治の話をするとみんな避けるんだけど、何が問題なんだろう?
B: Buy a clue—maybe they don’t want to argue tonight.
分かれよ!今日はみんな議論なんてしたくないんだよ。
3. これで自分も腑に落ちる?
いつも通り、記憶に残るためのサンプル文です。これでこの状況がわかれ(=”buy a clue”)ば、使い方はもう大丈夫ですね。
- When I need to warn my close colleague about a serious situation, which sounds better—”get a clue” or “buy a clue”?
- 親しい同僚に深刻な事態を警告するとき、”get a clue” と”buy a clue”、どちらが聞こえがいい?
- Buy a clue! He’s broke, as you know—he can’t even afford to buy a clue! Just give him one or let it go!
- 分ってくれよ!知っての通り、奴は一文無しで、買う余裕なんてない! ヒントをあげるか、手放すかすればいいじゃん!
御礼🔶あとがき
お忙しい中、今回も最後までご覧いただき大変ありがとうございました。今回テーマ含め今後も定期的にブラッシュアップして参りますので、引き続きご参照のほど宜しくお願い致します。🔶Gold💛v.3c.3c.1a
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