「え、more の後ろに名詞? 形容詞じゃないの?」
💡 It’s more of a hobby than a job.
💡 It’s more of a suggestion than a rule.
💡 It’s more of a nostalgic food than an everyday dish.
英会話やガイドの現場でこう言われて、一瞬「え、どういう意味? “もっと〜の” って何?」と頭がフリーズしたことはありませんか?

Sakura:日本の暮らしウォッチャー&インバウンド会話ガイド
こんにちは、サクラです🌸 多くの日本人学習者は more =「より〜」+形容詞 のイメージで止まってしまい、more of + 名詞 に出会うと「文法的に変では?」と感じてしまいますよね。
でも実はこの more of、ネイティブが“柔らかく比較する”ときに使う超便利なニュアンス表現なんです。今回は、難しい文法用語をできるだけ取り払い、「A と B の間で、A の方に寄っている」という“比率のイメージ”で理解できるように、明日から使えるコツをたっぷり紹介します!観光ガイドや接客の現場でも大活躍しますよ🌸
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【A】「more of」の意味・用法
まずは今回用法の基本をチェックしましょう。(👤英語音声は米国話者です。)
1. まず結論:「more of」は“〜寄り”を作る魔法の比較表現
多くの学習者が知らないポイントはこれです。
more of + 名詞 = 「〜というより、〜寄りのもの」
100%それではないけれど、「どちらかと言えばその性質が強い(比率が高い)」というニュアンスを表します。
It’s more of a hobby than a job.
(仕事というより、趣味寄り。)
He’s more of a listener than a talker.
(話す人というより、聞き役タイプ。)
It’s more of a nostalgic food than an everyday dish.
(日常食というより、懐かしさ寄りの食べ物。)
2. ネイティブがよく使う「more of」2パターン
日常会話や現場で使う形は、シンプルにこの2つだけ押さえれば完璧です。
① B というより A に近い(more of A than B)
2つのものを並べて、どちらに近いかをハッキリ比べる、最もよく使われる形です。
It’s more of a suggestion than a rule.
(ルールというより、提案に近い。)
It’s more of a cultural issue than a legal one.
(法律問題というより、文化的な問題。)
👉 more of の後ろに置いた言葉(A)の方に、ニュアンスがグッと傾きます。
② 単体で「どちらかと言えばA」(単独で使うパターン)
than以下を言わずに、1つの名詞だけで「〜っぽい」「〜の要素が強い」とニュアンスを柔らかく濁す形です。
He’s more of a listener.
(彼はどちらかというと聞き役。)
It’s more of a guideline.
(どちらかというとガイドライン的なもの。)
👉 お馴染みの kind of よりも、少し丁寧で大人の柔らかい響きになります。
💡 コラム:よく聞く「kind of / sort of」と何が違うの?
「ニュアンスを柔らかくぼかす」と言えば、英会話で大活躍する kind of や sort of が思い浮かびますよね。 今回の more of も似たようなシーンで使われますが、ネイティブの頭の中では以下のような明確な使い分けがあります。
kind of / sort of= 言葉に詰まって「なんか〜、っぽい」と濁す(フィラー・繋ぎの意図)
話しながら「なんて言えばいいかな…」と言葉を選んでいるときや、ハッキリ断定する自信がないときに無意識に出る表現です。“It’s… kind of a hobby.”(ええと…なんか、趣味みたいな感じ?)
more of= 頭の中で比率を計算して「どちらかと言えば〜寄り」と着地する(知的な選択)
言葉に詰まっているのではなく、「100%それではないけれど、要素としてはこちらが強い」と、自分の意見を的確にコントロールして伝えている響きになります。“It’s more of a hobby.”(どちらかと言えば、趣味の領域ですね。)
だからこそ、ドラフトの最初で触れたように、more of を使うと kind of よりも少し知的で、大人の洗練された柔らかい響きになります。
3. 通常の「more + 形容詞」と何が違うの?
学校で習った普通の比較級と、今回の more of の違いを、形とニュアンスで整理してみましょう。一言でいうと「クオリティ(度合い)の比較」か「カテゴリー(比率)の比較」かの違いです。
| 表現パターン | 後ろに続く言葉 | ニュアンス(何を比べている?) |
|---|---|---|
| 通常の more | 形容詞(beautiful, expensive など) | 「度合い」の比較 (前より〜だ、Bより度合いが上だ) |
| 今回の more of | 名詞(hobby, suggestion など) | 「比率」の比較 (1つのものの中で、Aの要素が強い) |
4. 「more of を使う理由」
なぜネイティブは “It is a hobby.” と言い切らず、わざわざ “It is more of a hobby.” と言うのでしょうか?
more of は、100%そうだと言い切らず、「どちらかと言えばこちら」という余白(マイルドなニュアンス)を残すための表現です。
実際の例文で、音とニュアンスの違いを聞き比べてみてください。
🎧 通常の more(+形容詞)
It’s more spicy than bitter. (苦いというより、辛い!)
👉 「辛さ」と「苦さ」のメーターの高さ(どっちの刺激が強いか)をストレートに比べています。
🎧 今回の more of(+名詞)
It’s more of a spicy taste than a bitter one. (苦い味というよりは、辛い味寄りですね。)
👉 その食べ物の全体的なキャラクターが、どっちのカテゴリー(比率)に属しているかを柔らかく分析して伝えています。
🌸 ガイド・接客視点でのワンポイント
観光ガイドの現場などで、ゲストに日本の伝統的な料理(ちょっとピリ辛の山椒が効いた料理など)を説明する時、前者の表現だと「辛い!」という刺激が強調されてゲストが身構えるかもしれませんが、後者の more of a... を使うことで、「そういう系統(ジャンル)の味付けなんですよ」と上品に、マイルドに伝えることができる……というストーリーにも繋げられます。
5. 日本人が誤解しやすいポイント
- ❌ 誤解①:more は形容詞にしかつかない
→ 先ほどの表の通り、名詞にもつきます。むしろ会話では名詞につく方が大活躍します。 - ❌ 誤解②:more of =「もっと〜の」と直訳してしまう
→ 量が多い(more water など)のではなく、ニュアンスが「〜寄り」「〜っぽい」という意味になります。 - ❌ 誤解③:誰かと何かを比べる時にしか使えない
→ 他の誰かと比べるのではなく、「1つのものごとの中で、どっちの性質が強いか」を比べる時にも使えます。
【B】日常会話例文
ここでは実際の日常会話での使われ方をチェックできます。(👥英語音声は米国話者です。)
① (A寄り/Bというより):料理の話題
A: How’s the new ramen place?
B: It’s more of a café than a ramen shop. They focus on atmosphere more than the noodles.
A:新しいラーメン屋どうだった?
B:ラーメン屋というよりカフェ寄りだよ。麺より雰囲気重視って感じ。
② (A寄り/Bというより):仕事の性質
A: Is your new role mostly technical?
B: It’s more of a coordination role than a technical one.
A:新しい仕事って技術系の仕事?
B:技術というより、調整寄りの仕事だね。
③ (どちらかと言えばA):人の性格
A: Is Ken talkative?
B: Not really. He’s more of a listener.
A:ケンっておしゃべり?
B:そうでもないよ。どちらかと言えば聞き役タイプ。
④ (どちらかと言えばA):イベントの雰囲気
A: Was the party fun?
B: Yeah, but it was more of a small get-together.
A:パーティー楽しかった?
B:うん、でもどちらかと言えば小さな集まりだったよ。
💡 than以下は、文脈から分かる場合はよく省略されます。
【C】観光案内例文
ここではインバウンド説明例文で実際の使い方のチェックできますが、今回は海外ゲストに初めての日本食をお勧めする状況で纏めてみました。汎用的な例文なので色々な食べ物で使えますよ。
① 「more of A than B」:B というより A に近いパターン(2例)
✔ 味の方向性(強さの比較)
“It’s more of a mild flavor than a strong one, so it’s easy to try even if you’re not used to Japanese food.”
(強い味というより、どちらかと言えばマイルドな味なので、日本食に慣れていなくても食べやすいですよ。🎧米国話者)
👉 mild vs. strong はどんな料理にも使える万能ペア。
✔ 食感の方向性(硬さの比較)
“It’s more of a soft texture than a firm one, which makes it very approachable for first‑timers.”
(硬いというより、どちらかと言えば柔らかい食感なので、初めての方でも食べやすいです。🎧英国話者)
👉 soft vs. firm は麺類・和菓子・豆腐など幅広く使える。
② 「more of」単独パターン:どちらかと言えばA(2例)
✔ 味の方向性をやわらかく伝える
“It’s more of a mild flavor — nothing too strong.”
(どちらかと言えばマイルドな味で、強すぎる感じはありません。🎧インド話者)
👉 “nothing too strong” を添えると安心感が出る。
✔ 食感の方向性をやわらかく伝える
“It’s more of a soft, chewy texture rather than a firm one.”
(どちらかと言えば柔らかくてモチッとした食感で、硬いタイプではありません。🎧オーストラリア話者)
👉 “soft, chewy texture” はうどん・餅・和菓子などに万能。
③ 両方使うパターン(A than B + 単独)
✔ 苦味 vs. 辛味の方向性をやわらかく誘導
“It’s more of a spicy taste than a bitter one, but it’s more of a mild spiciness that even kids can handle, so don’t worry.”
(苦いというより辛い味ですが、どちらかと言えば子どもでも食べられるような優しい辛さなので安心ですよ。🎧米国話者)
👉 「A than B」で方向性を示し、さらに「more of a mild spiciness」で安心感を追加する“二段構え”。
【D】自分で使えるようになる練習法
Step 1:A と B を並べて「どっち寄り?」を考える
例:
- 仕事? 趣味? → more of a hobby
- ルール? 提案? → more of a suggestion
Step 2:短い文で練習
例:
“I think it’s more of a…” から始めると文を作りやすいですよ。
Step 3:ガイド現場のテーマで練習
例:
- 温泉 → rule(規則) か custom(習慣) か
- 食文化 → everyday food(日常食) か specialty(名物) か
- 祭り → tourist event(観光イベント) か local tradition(地元の伝統) か
【F】まとめ:今日から使える“柔らかい比較”の魔法
- more of + 名詞 = 〜寄りのもの(比率の比較)
- more of A than B で「BというよりAに近い」
- ネイティブは日常で超連発するが、日本の教科書ではほぼ盲点
- これを知っておくと、ガイドや接客での説明がぐっと上品でマイルドになる

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