🌸 ガイド現場でのお話◆「Conveyor Belt」が通じない!?
こんにちは!サクラです🌸

先日、海外ゲストから「このあと、あまり高くないすし屋に行きたい」と言われたので、「日本には回転寿司という面白いスタイルのお店がありますよ」と説明しようとして、私は何気なくこう言いました。
It’s called “conveyor belt sushi.”
………。
「ん?」
“Sushi?” と聞き返されました。
どうやら “Sushi” は通じている。でも “Conveyor belt” がイメージできていないようです。
その場で私は、段階的に言い換えを試みてみました。
“Revolving sushi.”
さらに、
“Kaiten sushi.”
最後は、
“The sushi comes to your table on a moving belt.”
ここでようやく、
“Ah!”
と笑顔になりました。
ちなみに “Conveyor belt sushi” は辞書にも載っている定番表現です。
しかし現場ではいつの時も、最初の一言で「?」という顔をされたら、一つ通じなければ二つ目、二つ目がだめなら三つ目と切り替えていく柔軟性が求められます。
今回は、鉄板だと思い込んでいた「Conveyor belt sushi」が通じない場合の、段階別トーク例をご紹介します。
「Conveyor Belt」が通じない場合の段階別トーク例
※英語音声は米国話者です。Level1と2は「標準速度」と「50%低速版」の2構成です。
Level 1
Conveyor belt sushi
まずは教科書表現のこれから。
Level 2
Revolving sushi.
belt が分からない人にはこちらも。
Level 3
Kaiten sushi
最近は “Kaiten sushi” の名前を知っている人も増えてきました。(※このフレーズの英語音声はありません。)
Level 4
フレーズでダメなら説明を追加してみます。
The sushi comes to your table on a moving belt.
これが一番伝わることも。
Level 5
さらに簡単に
The plates keep going around the restaurant.
もう conveyor も belt も不要(笑)。
店内でシステムを説明する時
ここでは店内説明で(本当に)役に立つフレーズをまとめました。
Have you ever tried revolving sushi?(回転寿司に挑戦したことはありますか?)
🌸 “conveyor belt” がピンと来ない人には、以下の表現の方が「revolving」という語彙を使わずに説明できてより親切です。
Have you ever tried sushi that goes around on a belt?
The plates keep going around the restaurant.(お皿が店内をぐるぐると回り続けているんですよ。)
🌸「名詞」で一発で通そうとせず、このように「動詞(comes, keep going)」を使って状況を説明してあげる方が、実はノンネイティブのゲストにとっても圧倒的に理解しやすくなります。
The price depends on the color of the plate.(お皿の色によって値段が変わります)
After you finish eating, the staff will count the empty plates you’ve stacked and calculate your bill.(食べ終わった後、スタッフが積み上げられた空のお皿の数を数えてお会計を計算します。)
Once you have picked up a plate, do not return it to the conveyor belt.(一度手に取ったお皿はコンベアに戻してはいけません。)
Do not return empty plates to the conveyor belt.(食べ終わった空のお皿をコンベアに戻してはいけません。)
Sometimes an empty plate comes around — that’s normal.(時々、何も乗っていない空のお皿が回ってきますが、それはよくあることです。)
Put some powdered tea into your cup and pour hot water from the dispenser in front of you.(湯呑に粉末茶を入れて、目の前のカウンターに取り付けられたサーバーからお湯を注ぎます。)
This is called “gari,” which is pickled ginger. People eat it between pieces of sushi to refresh their palate.(これはガリと言って、酢に漬けられた生姜です。お好みで寿司の合間に口直しとして食べられます。)
If they don’t have your favorite fish on the belt, you can ask them to prepare it for you.(回っているベルトにお好みの魚がなければ、注文すれば作ってもらえますよ。)
To prevent others from taking your food, we’re currently serving it directly to you instead of placing it on the belt, so please wait a moment.(他の人に取られないよう、今はコンベアに乗せず直接席まで配膳されますので、少しお待ちくださいね。)
🌸 ガイド現場でのおすすめ(自然さ・親切さ):このweはtheyでも良いですが、少しニュアンスが変わります。ゲストにとっては、ガイド=店の味方・案内役なので、 we の方が “あなたに向けて説明している” 感が出て伝わりやすいです。ただし、ガイドとして「店とは別の立場」を強調したい場面では they が適切。
📘用語集(Glossary)
最後に用語集で関連用語もチェックしてください。
- conveyor belt →(回転寿司の)ベルトコンベア
- conveyor belt sushi → 回転寿司(教科書的な英語表現)
- revolving sushi → 回転寿司(belt が分からない人向けの言い換え)
- kaiten sushi → 「Kaiten sushi(カイテン寿司)」という日本語由来の名称 ※最近は海外でも通じることがある
- moving belt → 動くベルト(料理が運ばれてくるベルト)
- the plates go around → お皿が店内を回っている
- stack the plates → 皿を積み重ねる
- price by plate color → 皿の色による料金設定
- pickled ginger(gari) → ガリ(酢に漬けた生姜)
- powdered tea → 粉末茶
- dispenser / dispenser tap → 給湯サーバー・給湯口
- touch-screen ordering → タッチパネルでの注文
- express lane → 特急レーン(注文品だけが高速で流れてくるレーン)
- soy sauce dispenser → 醤油のディスペンサー(卓上の醤油サーバー)
🌸 今回の現場メモ
今回改めて感じたのは、伝える相手が知らない世界は、単語だけでは伝わらないということです。
「回転寿司」という文化を説明するには、名詞一つで通そうとするよりも、「何が起きているか」を短い文(動詞)で説明した方が、ずっとイメージしてもらいやすいようです。
ガイド現場は毎日が小さな実験の連続です。これからも「これが一番伝わった!」という表現を見つけたら、このシリーズで少しずつご紹介していきます。

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