artistic meritって「芸術的なメリット」? 簡単なのにピンとこない英語
こんにちは!サクラです🌸

英語のニュースや解説記事を読んでいて、こんな表現に出会ったことはありませんか?
artistic merit
「artistic=芸術的な」はすぐわかりますよね。でも「artistic merit=芸術的なメリット」と訳すと……なんだかピンときません。
実は、日本語の「メリット(=得になること、利点)」という固定観念にとらわれていると、英語の “merit” で思考がフリーズしてしまいます。
今回は、merit の本質的なイメージを整理し、一気に苦手意識をなくしていきましょう!
1.イメージは「評価するに値する良さ」
英語の “merit” の根っこにあるのは、単なる「得・利点」ではなく、「評価するに値するポイント(良さ)」という感覚です。
そのため、文化やニュースの記事では次のように使われます。
- artistic merit ― 芸術的価値
- literary merit ― 文学的価値
- historical merit ― 歴史的価値
「メリットがある」というより、「作品として評価できる価値がある」という意味になるのです。
2. value と merit の違い
「価値」と聞くと “value” も思い浮かびますよね。この2つの違いを押さえると、一気に理解が深まります!
- value(価値そのもの)
物や作品が本質として持っている価値。 - merit(評価ポイント)
「どこを評価すべきか」という評価者の視点が入った価値。「評価に値する理由」。
つまり、artistic merit は「芸術作品として、評価するに値するポイントがある」という意味になります。👇この違いを表現する例文ご参照ください。
This painting has great value, but its artistic merit is debated. (この絵は価値は高いが、芸術的価値は議論がある)
3. これだけ覚えればOK!主要3パターン
学習者の方が押さえておくべき表現は、次の3つだけです。
① 【名詞】長所・評価できる点
One merit of this system is its simplicity.
(このシステムの長所の一つは、そのシンプルさです。)
② 【名詞】〇〇的価値(評価ポイント)
The film has considerable artistic merit.
(その映画にはかなりの芸術的価値があります。)
③ 【動詞】~する価値がある、~に値する
This issue merits attention.
(この問題は注目に値します。)
👆動詞の merit は「merit + 名詞」の形でニュースや論文によく出ます。「merits further discussion(さらに議論する価値がある)」なども定番です。
4. 褒章や勲章の「功績・業績」も merit
「評価するに値するポイント」という意味を極めると、国家的な栄誉や賞の話にも繋がります。
たとえば、紫綬褒章(Medal with Purple Ribbon)をはじめとする褒章や勲章の解説で、授与の理由となる「功績・業績」を表すのに merit / meritorious という言葉が使われます。
meritorious service / deeds(顕著な功績・功労)
based on individual merit(個人の功績・業績に基づいて)
Order of Merit(英国などの「メリット勲章/功労勲章」)
👆「国家や社会から高く評価されるレベルの価値や功績」も、すべて merit の概念に含まれているわけですね!
🎓補足:Order of Merit の “order”
Order of Merit の “order” は「命令」でも「秩序」でもなく、 “勲章・叙勲の体系(位階・団体)” を表す特別な意味の order です。
✔これには 「勲章・騎士団・叙勲の序列」 という意味があり、これが Order of Merit の order です。 つまり、
Order of Merit = 功績を認めて授与される「功労勲章」
という構造で、 order(勲章の体系)+ merit(功績・評価に値する価値) の組み合わせになっています。
5. 日本文化の説明でも使える!
“merit” は、観光ガイドや文化紹介の現場でも使い勝手の良い表現です。
This craft has considerable artistic merit.
(この工芸品には高い芸術的価値があります。)
This technique merits closer attention.
(この技法はもっと注目されてよいものです。)
単に「It’s beautiful(美しいです)」と言うよりも、「客観的に評価する価値がある」という知的なニュアンスを伝えることができます。
Takeaway ― 「利点」から「評価ポイント」へ
「メリット=利点」とだけ覚えているとつまずきますが、「評価ポイント/評価するに値する良さ・功績」と捉え直すと、一気に英文が読みやすくなります。
今回のお持ちかえりは、様々な現場で使える汎用例文セットです!(音声付き)
🔴 Merit ― 長所・利点・評価できる点
One merit of this plan is its flexibility. ― この計画の長所の一つは、その柔軟性です。
What are the merits of this approach? ― この方法の利点は何ですか?
The idea has some merit. ― その考えには一理(評価できる点)あります。
🟠 Artistic / Literary Merit ― 〇〇的価値
The novel shows genuine literary merit. ― その小説には本物の文学的価値があります。
The sculpture has notable artistic merit. ― その彫刻には注目すべき芸術的価値があります。
This building has considerable historical merit. ― この建物にはかなりの歴史的価値があります。
🟢 Merit + 名詞(動詞) ― ~する価値がある
The proposal merits careful review. ― その提案は慎重に検討する価値があります。
The matter merits serious consideration. ― その件は真剣に検討する価値があります。
The idea merits a second look. ― そのアイデアはもう一度見直す価値があります。
🔵 Merit-based ― 能力・実績・功績などを基準とする
a merit-based system ― 能力・実績を重視する制度(成果主義的)
a merit-based promotion ― 能力・実績に基づく昇進

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