“God forbid”「神が禁じる」?意味わかるけど、だから何?
こんにちは!サクラです🌸
先日、ニュース番組を聞いていた時のこと、
God forbid we find ourselves in a war…
というフレーズが聞こえてきました。
「God forbid」は直訳すれば「神が禁じる」ですね。
でも、ここではもちろん「神が戦争を禁止する」という話ではありません。
「そんなことになりませんように」
「万一そんな事態になったら大変だ」
というようなニュアンスです。
このニュアンスは多くの英語学習者には、ピンときませんが、ネイティブがよく使う慣用フレーズです。
たとえ、そのニュアンスはわかっても、ネイティブ以外の人が使うのは、ハードルが高く感じるフレーズは沢山ありますが、この”God forbid”はその一つかもしれません。(ドラマで、関西以外の人が関西弁を使っている時の、あの少しぎこちない感じ……とでも言えばいいでしょうか。少なくとも私は、そんな感覚があります(笑)。)
今回は、自分では使うのがちょっと難しいと感じる方の為に、せめて、そのニュアンスを自然に感じられるように、God forbid をわかり易く整理しました。
God forbid は「そんなことになりませんように」
まず、God forbid の基本的な意味です。
God forbid!
だけで使われることもあります。
これは、
- そんなことになりませんように!
- そんなことだけは避けたい!
- 万一そんなことになったら大変だ!
といった気持ちを表します。
例えば、
God forbid something happens to him.
なら、
「彼に何か起こるなんてことがないといいのですが」
という感じです。
また、
God forbid we ever have to use it.
なら、
「そんなものを使う羽目にならないといいのですが」
となります。
ポイントは、単なる「禁止」ではなく、
「そんな望ましくないことが起こらないことを願う」
というところです。
なぜ「God」なの?
ここで少し気になるのが、なぜ普通に
I hope it never happens.
と言わずに、
God forbid…
と言うのか、ということです。
これはかなり昔から使われてきた表現で、文字通りには、
「神よ、それを禁じたまえ」
というような発想です。
つまり、
God forbid something happens.
という形は、
「神よ、そんなことが起こるのを禁じてください」
↓
「そんなことが起こりませんように」
という具合に考えると分かりやすいでしょう。
そのため、現代の会話で使われると、単なる
I hope…
よりも、少し強い感情や、深刻さ、場合によっては大げさな響きが加わります。
I hope it never happens と何が違う?
例えば、
I hope we never find ourselves in a war.
「戦争にならないことを願っています。」
なら、かなりストレートです。
一方、
God forbid we find ourselves in a war.
となると、
「戦争なんて事態だけは、どうか起こってほしくない」
という、より強い感情が感じられます。
つまり、
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| I hope… | 普通に「~だといい」 |
| Hopefully… | 「~だといいですね」「うまくいけば」 |
| God forbid… | 「そんなことになりませんように」「万一そんな事態になったら大変だ」 |
という違いがあります。
God forbid は、特に起こってほしくないことについて使われる、と覚えておくとよいでしょう。
ちょっと皮肉っぽく使われることも
God forbid は、必ずしも本当に深刻な祈りとして使われるとは限りません。
例えば、
God forbid we’re five minutes late.
と言ったとします。
直訳的には、
「5分遅れるなんてことが起こりませんように」
ですが、文脈によっては、
「5分遅れただけで、まあ大変なことですよね(笑)」
というような、少し皮肉っぽい言い方にもなります。
このあたりが、単純に
God forbid = ~しませんように
とだけ覚えてしまうと分かりにくいところです。
話者の声のトーンや、その前後の内容まで聞いて、本気で心配しているのか、少し大げさに言っているのかを判断する必要があります。
そもそも forbid って、どういう単語?
ここで、そもそもforbidという単語にも少し注目してみましょう。
forbid = 禁じる、禁止する
です。
反対側の代表的な単語は、
allow = 許す、認める
です。
例えば、
The museum forbids photography.
「その博物館では写真撮影が禁止されています。」
The museum allows photography.
「その博物館では写真撮影が認められています。」
この forbid は、実は語の成り立ちを考えるとちょっと面白い単語です。
forbid と forgive、似ているのは偶然?
forbid と forgive。
並べてみると、確かにちょっと似ています。
- forbid
- forgive
これは単なる綴りの偶然ではありません。
どちらにもfor-という古い要素が含まれています。
これは、現代英語のfor = ~のためにとは異なるものです。
そして、
forbid = for- + bid
の bid は、現代英語の「入札する」だけではなく、古くは「命じる、言いつける」という意味も持っていました。
一方、
forgive = for- + give
も同じような古い構造を持っています。
「過ちを手放す」というような意味から、
許す、赦す
という現在の意味へと発達しました。
もちろん、現代英語で
for- = ~を離して、bid = 命じる
と機械的に分解して覚えればよい、という話ではありません。
でも、forbid と forgive が似ているのは、語源的なつながりがあるからと知っておくと、ちょっと記憶に残りますね。
God forbid は「自分で使う」より「聞いて分かる」
ここまで見てくると、God forbid は非常に便利な表現です。
ただ、日本人の英語学習者としては、私は少し慎重でもいいと思います。
例えば、
God forbid we have to cancel the tour.
と自分から言っても、もちろん文法的には問題ありません。
でも、普段そういう英語を使っていない人が突然 God forbid を使うと、
「おっ、ずいぶん英語らしい表現を使ったな」
という印象になる可能性があります。
ちょっと極端なたとえですが、普段標準語で話している人が、突然コテコテの関西弁を使うような感じ……とまでは言いませんが(笑)、「意味は合っているけれど、自分の普段の言葉としては少し借り物っぽい」ことがあるのです。
ですから、God forbid は、
「必ず自分でも使えるようにしなければいけない表現」
というより、
「ネイティブが使った時に、きちんとニュアンスを理解したい表現」
として覚えておくのも十分価値があります。
Takeaway(今回のお持ち帰りフレーズ)
冒頭にお伝えしたように今回のGod forbid は「自分で使う」より「聞いて分かる」
ことを目指していますので、最後に実際にネイティブが使う汎用的な例文を確認しておきましょう。何回も聞き直せば、そのニュアンスをより早くつかむことができます。
① God forbid something happens to you.
「あなたに何か起こるなんてことがないといいけど。」
身近な人の安全などについて心配するときに使える表現です。
② God forbid we ever have to use it.
「そんなものを使う羽目にならないといいのですが。」
「必要になるかもしれないけれど、できれば一度も使いたくない」という場面に使えます。
③ God forbid we find ourselves in a war.
「万一、戦争になったら大変です。」
「そんな事態にならないことを願います。」
今回ニュースで耳にしたタイプです。
④ God forbid anything goes wrong.
「何か問題が起こるなんてことがないといいですが。」
こちらも非常に汎用性の高い形です。
⑤ God forbid!
「そんなことになりませんように!」
「それだけは勘弁して!」
短く一言だけでも使われます。
📝まとめ
- God forbid は「神が禁じる」が元になった慣用表現
- 「そんなことになりませんように」「万一そんなことになったら大変だ」というニュアンス
- I hope… よりも、起こってほしくない事態への強い感情がこもる
- 文脈によっては、少し大げさ・皮肉っぽく使われることもある
- forbid の代表的な反対語は allow
- forbid と forgive は、古い for- を含むという点で語源的なつながりがある
- God forbid は「自分で積極的に使う」より、まずネイティブが使った時に正しくニュアンスを取ることが大切
🌸 サクラコメント:
英語には、「知っているけれど、自分から使うとちょっと難しい」表現があります。
でも、ニュースやインタビューなどでネイティブが使った時に、「あ、これは『禁止』ではなく、『そんなことになりませんように』という気持ちだな」とすぐ分かれば、それだけでも英語を聞く力は一段上がります。 そんな意図から今回は、そこをTakeawayにしました。

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